小渕:先週は京都が雨で馬場が悪く、9Rにしても11Rにしても思った以上に流れが速くなったことが大きく結果を左右してしまいました。京都9Rは手薄な組み合わせでしたから割りと穴馬の台頭もあるかと見ていましたが、京都の脚抜きのいいダートなら穴は前々で運ぶ馬かと思ったのですが、ジョッキーたちもそれを意識してか動き出しが早く、先行勢が壊滅してしまいましたね。競馬も人がやることなので、あまりに傾向がハッキリし過ぎていると、ジョッキーたちもそれを強く意識してレースを進めますから、今回のように傾向とは真逆の結果になってしまうことがあるのが難しいところです。
秘書(や):京都11Rのシンザン記念もかなり先行勢には厳しい競馬でしたね。
小渕:これもそうですよね。1月の京都の芝はAコースに戻ってグリーンベルトになるので、例年内目を回れる先行勢と内枠の決着になることが多いのですが、ジョッキーたちもそれを意識していたのか、前半からポジション争いが激しくなってペースが緩まず、雨の中の道悪だったこともあって各馬かなり体力を消耗した印象。有力馬に不利もありましたし、ハナから直線勝負に賭けたキョウヘイの捨て身の作戦が見事にハマってしまいました。競馬はこのあたりが本当に難しいところですが、WIN5的には極端な展開予想は避けた方がいいのかも知れませんね。
秘書(や):今週は中山と京都に加え、中京開催が開幕します。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:京都の芝はイン有利の傾向でしたが、先週に引き続いて今週の土曜には雪が降ってどんな馬場になるか当日を見るまでは何とも言えません。中山はあまり極端なトラックバイアスはないように思いますが、先週は外からの差し馬の活躍が目立っていたように思います。中京はBコースでの開幕で馬場は良好のようでしたが、こちらも土曜に大雪が降ったため、馬場はかなり悪くなっていそうな感じです。そんな馬場状態での競馬なので今週は難解ですが、京成杯はポポカテペトル、日経新春杯はミッキーロケットに注目しています。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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