小渕:取りガミにはなってしまいましたが、まずは新年から予想がブレず的中できたことは良かったです。昨年暮れに3日開催があり、年明けもほぼ3日開催のようなものだったこともあって、オープンクラスのメンバーが揃わず、京都10Rの万葉S、中山11Rの中山金杯、京都11Rの京都金杯の3鞍は上位数頭の力が抜けていた感じでしたからね。他の2鞍もダート中距離の準オープン戦で、力差がハッキリした組み合わせ。5日の競馬はもっと買い目を絞ってもよかったと思いますが、年末年始の変則日程で調整に狂いが生じる可能性もあったので、波乱を期待して手を広げ過ぎてしまいました。
秘書(や):毎年この時期は堅いと考えていいのですかね??
小渕:まぁ年によってメンバーも変わるのでハッキリと断言はできませんが、古馬のオープンクラスが多い開催なので、下級条件のように年末年始で調整が狂うことも少ないかも知れませんね。また、4月の大阪杯がGⅠになったことで、芝の中距離路線の馬は1~2月を休養期間に充てることが多くなる気がします。となると、中山金杯などはあまり好メンバーが揃わず、今年のように上位数頭の戦いが定着しそうですけどね。マイル路線は4歳馬が安田記念に出るためにはかなり賞金加算しなければにならないので、京都金杯から4歳の素質馬がだいたい出てきます。来年降級制度がなくなるかも知れないハナシが出ているので、そーなるとまた変わってくるかも知れませんが、現行通りなら京都金杯はかなりメンバーの濃い戦いとなるのがセオリーです。
秘書(や):今週は中山と京都のみでの開催です。どんなところに注意が必要でしょうか?オススメの1頭なども挙げて頂けると嬉しいのですが…。
小渕:中山は12月からの連続開催で、年明けから仮柵を敷いてCコースでの施行です。暮れの開催からインがやや有利な状況になっている上、荒れた部分を避けたCコースですから、わりと前が残りやすい傾向になってきたように思います。ダートは中間雨がないため、かなり時計の掛かる状況。パワー勝負で大型馬が有利なのと、先行勢よりも差し馬が台頭しやすいのを覚えておいてください。京都は開催がひと月空いて馬場を補修。さらに11月後半はCコースだったのが仮柵を外してAコースになるのでグリーンベルトに近い状況です。毎年この時期は内を回った馬が活躍しますので、内枠と先行勢に注意が必要です。シンザン記念は前に行けるトラストに期待して、大混戦のフェアリーSはかなり手広く流したいですね。
秘書(や):おっとそこまで。今週のWIN5も小渕さんの意見を参考にしたいところですね。週末のWIN5予想は『競馬道OnLine 小渕高慶の「本日の3番勝負+WIN5』で!
小渕高慶(おぶち たかよし)プロフィール
業界を牽引する専門紙・競馬ブック紙上にて年間回収率1位の座にも輝いた経験もある元トラックマン。現在もトレセンに身を置き調教師や騎手、馬主などと深い交流を持つレーシングアドバイザーとして活動。
一方でトラックバイアスや関係者の事情を考慮した独自の予想を展開する現役の予想家でもある。あわや3週連続WIN5的中(14R連続的中まで)や3連単100万オーバーなどの派手な当たりは机上の予想ではなかなか辿り着けない芸当。能力分析と現場の事情が融合した他では聞けない深みのある予想は必見である。
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