1996年 ツアー・オブ・ジャパン 修善寺ステージ

 この年の資料として手元にある写真は、全て修善寺ステージのものなのですが、このコースは現在のTOJでも使われており、非常に厳しいコースプロフィールでも知られています。
 当日はこの周回コースを17周するため、単独の逃げは難しいと思われていましたが、3周目にオーストラリアのオニール選手が集団から抜け出し、ラスト4周まで単独で逃げ続け、観戦している人々からするとあわやという予想外の展開だったようです。
 最終的には、フランスのドゥラカ選手、ルファブル選手と共にオニール選手を抜いた日本プロサイクリスト協会の今中大介選手が勝負を制し、ステージ優勝に輝いています。

■栗村コメント
 JPCA選抜チームとしてツアー・オブ・ジャパンに出場した今中大介選手が伊豆ステージを制する!
 今中選手はイタリアの名門プロチーム「ポルティ」に所属しており、この伊豆ステージの約1ヶ月後には自身初となるツール・ド・フランス出場を果たしています。ツール・ド・フランスでは第14ステージでリタイアとなったものの、近代ツールに初めて出場した日本人選手として大きな注目を浴びましたね。
■「NEXT TOJ 〜TOJ歴史を振るかえる〜」とは……
今年でツアー・オブ・ジャパンは第20回大会を迎えます。
国内でも有数の歴史を誇る、TOJをみなさんに楽しんでいただければと思い、写真と共に振り返ります。