麻疹(はしか)と診断されたらあっちこっち行っちゃダメですよ!
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皆様こんにちは! 感染症マニアのグァバちゃんです☆

引き続き「麻疹」という恐ろしい感染症の話をしていこうかと思います。
前編では感染力や発症率、免疫へのダメージ、合併症などに触れました。

今回はその合併症の中でも一際恐ろしいSSPEと、麻疹の状況、対策などをご紹介しましょう。

……ところで、先日Xで、

「麻疹疑いと診断されたからノーマスクで公共交通機関を利用しよう」

などという恐ろしいポストを見て戦慄しています。
本当ならもはやバイオテロリストと言っていい所行です……なんということを……

安易に一度かかればもう平気なんていう病気じゃないんですよ麻疹は。

◆◇◆麻疹の脅威:3. 遅れてやってくる死の病◆◇◆



麻疹は合併症が怖い……と書きましたが、麻疹が起こす合併症の中でも、一際恐ろしいものがあります。

それが「亜急性硬化性全脳炎(SSPE)」。

特に免疫機能が未熟な1歳未満の乳児が麻疹に感染すると、麻疹ウイルスは全身の血管を巡り、やがて脳に到達します。
するとそこで麻疹ウイルスは変異し、SSPEウイルスという形態へ変化。
SSPEウイルスは脳神経を伝いながら感染範囲を広げていき、ゆっくりと脳を冒していくのです。

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