ヘリコプター用の特殊なワッシャーを削り出してみます

どうも! 旋盤工の端くれ、Liar Kです。
今回も、私の専門である金属加工の話で「リン青銅」という金属の削り出しについてご紹介します。
リン青銅と聞いてもピンとこないかもしれませんが、これ、
ヘリコプターのローター用の特殊なワッシャーに使われている材料です。
そのワッシャーを作る際、加工には少し気を使う材料でして……ここで使うテクニックは、他の材料を削る時にも応用が利くものなので、この機会にぜひ皆さんも覚えて入ってくださいね!
ちょっと長くなるので前後編、前編の今回は削るまでの準備のお話になります。
◆◇◆リン青銅とは?◆◇◆
さて、まずはリン青銅について聞き馴染みのない方も多いと思うので、その辺の説明をさせていただきます。
リン青銅とは銅合金の一種であり、銅合金の中でも青銅と呼ばれるものの仲間です。
通常の青銅が、銅を主成分に約12〜12.5%のスズを含むものであるのに対して、リン青銅は銅を主成分にスズを0.5〜11%、リンを0.01〜0.35%含んでいます。
また、特定の特性を持たせるために他の元素を添加する場合もあります。
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コメント
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切削で詳しくやり方など知らなかったので、とても面白かったです。ありがとうございました。
穴あけくらいしかしたことがなくて、
金属加工で市販のドリルを適当に使って
ぼきぼき折ってしまったことがあったのですが、
やっぱり事前の準備や工具の選定とかが重要なんですねえ。