時代によって変わる言葉・翻訳家が必要な理由:亜留間次郎
言葉は時代と共に意味が変わります。
どうも、薬理凶室のケダモノ、亜留間次郎です。
同じ言葉なのに、年代によって意味が変わるとなると、翻訳したい場合が大変です。
AIによる機械翻訳が苦手とする部分であり、そして人間の翻訳家でも難しくなります。
一例として、アルセーヌ・ルパンのフランス語原文の翻訳を挙げましょう。
1874年ごろ産まれ、1923年ごろに50歳近くなり最終章を迎えたアルセーヌ・ルパンの時代を見ると、現代では見慣れない単語が沢山あります。
例えば、ハートの7(原題:Le Sept de cœur)と斧をもつ貴婦人(原題:La Dame à la hache)を見るとpneumatiqueという単語があります。
コレをネットの機械翻訳にかけるとタイヤと訳されます。
フランス語の『pneumatiques』はタイヤですが、圧縮空気から生まれた単語で作中年代は二つの意味がありますが、現代ではもう一つの意味が失われ、タイヤだけになっています。
失われたもう一つの意味は『エアシューター』です。
エアシューターが何かはウィキペディアの記事でもみてください。
●気送管 - Wikipedia
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コメント
コメントを書く(ID:17309437)
かこつです。
言語の翻訳は、AIが成り代わるのは不可能な分野かなあ、と思っています。
脳って凄いですね。
(ID:127626524)
かこつです。
翻訳家に求められる専門性、当時の言語や文化への深い理解や作品のスピード感を転写することの重要性がよくわかりました。
自分から遠い世界に触れることができる記事はとてもありがたいです。
(ID:3844780)
かこつです。
私もデッドプールの一人称で『俺ちゃん』ってキャラクターにあってて凄く好きです。