遠心力って具体的に何なのか、正確に説明できますか?
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こんにちは、シラノです。

日常でもしばしば使う機会のある「遠心力」という言葉。
これは、当たり前にわかっているようなつもりで、しかし、いざしっかりと理解しようとすると、よくわからない概念です。

ましてや物理学の授業で

「遠心力という言葉は、本当は存在しない力なのです」

などと言われようものなら、もう訳がわかりません。
今回は、この遠心力について一度見直してみましょう。

◆◇◆意外とふわふわしている「遠心力」という言葉◆◇◆



皆さんは、糸や布を使って重りを回した経験がおありでしょうか。
重りをぐるぐると回すと、重りの回転が速くなるにつれて手が強張り、ぐっと握力を強くしていかないと重りがすっぽ抜けて飛んでいってしまうようになります。

この時に手でかけている力、もしくはかかっている力を、
我々はしばしば日常言語として「遠心力」と呼んでいます。

ほかにも、洗濯機の中の服が槽に張り付くように運動したり、回転テーブルをゆっくり加速していくと、テーブルの中心から離れる方向(動径方向)にものが移動することなど、これらも遠心力と「呼んで」います。

そう、呼んでいるだけです。我々は「力」という言葉を何となく用いる事が多いので、これらの現象を大雑把に「遠心力がかかっている」という表現に押し込めてしまっています。

改めて考えると、この表現はふわふわとしていて、どこか変なのです。

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