物理屋シラノの「モノのコトワリ」の学び方:後編
モノのコトワリと書いて「物理」、その学び方を更に追求します。
こんにちはシラノです。
前編から引き続き、物理の勉強法について書いていこうと思います。
後編である今回は、前置きは終わったという感じで、より物理の勉強に特化した内容に……ああいえ、それでもわかりやすくご紹介するよう心掛けますから、出来れば最後までお付き合いください。
意外に意識されていないように思うのは、物理量というものは観測可能なものである、ということです。
当たり前といえば当たり前なんですが、物理では観測不可能なものについては考えません。
「オッカムの剃刀」という考え方があります。これは「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針なんですが、物理もそういう側面があります。
例えば「質点の状態はその位置と速度(運動量)だけで決まる」といった文言に、最初はどぎまぎするかもしれませんね。
なんとなく「もっとこう、なんかないの?」的な。
しかし「動く物体から観測できるもの」という点で考えると、確かに「位置」と「速度」くらいしかありません。
このように、物理量は「実験的に観測可能である」事を意識し「どういった方法で観測できるのか」を常に意識しておくと良い場合がしばしばあるのです。
「物理って数式が多くて分かりづらいんだよ~」とよく言われますよね。これはある側面では間違いで、ある側面では正しいです。
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コメント
コメントを書く(ID:117120971)
物理って面白いですね。なるべく苦手意識を持たないようにしても、やっぱり無理!と放棄してしまうことが多かったのですが、生活の一部になっているブロマガで簡潔に分かりやすく説明していただいたおかげで、初めて物理に対して興味が湧きました。これからもシラノ先生の記事を楽しみにしています。
(ID:27964920)
『数式だけを無機質に解いていく』の逆で、実際の物理現象が数式で表せることに気づく・感銘を受けると、理論物理にのめり込めますね