オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第51回 「そんなプロもありか」な人達のウラガワ【3】
◆もくじ◆
・「そんなプロもありか」な人達のウラガワ【3】
・最近の志麻子さん
「坂上目線」「有吉反省会」に出演しました
12/11「新井英樹×溜池ゴロートークライブ」に出演予定
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
怪談えほん『おんなのしろいあし』発売中
山口百恵「赤いシリーズ」DVDマガジン(解説担当)発売中
・著者プロフィール
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どの地方にもいる職業だけれど、「やっぱり東京だからこそ」と感じさせてくれる、おかしな「プロっぷり」の人たち。そんなエピソードの数々を今月はお届け。
某漫画家の元には使えないアシスタントが居たが、実は別の「あるもの」も居て……。
地方のとある番組で岩井さんについてくれたヘアメイクさんが突然語り出したのは……。
ある男性の自叙伝を担当した女性編集者は、その男性につきまとわれるようになって……。
バックナンバーはこちらから↓
http://chokumaga.com/magazine/backnumber/?mid=111
2013年7月「名器手術のウラガワ」
9月「エロとホラーと風俗嬢のウラガワ」
10月「風俗店のパーティーで聞いたウラガワ」
11月「エロ話のつもりが怖い話なウラガワ」
12月「風俗店の決起集会のウラガワ」
2014年1月「ベトナムはホーチミンでのウラガワ」
2月「ベトナムの愛人のウラガワ」
3月「永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~」
5月「韓国の絶倫男とのウラガワ」
6月「ソウルの新愛人のウラガワ」
7月「風俗嬢の順位競争のウラガワ」
8月「夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ」
9月「「大人の夏休みの日記」なウラガワ」
10月「その道のプロな男たちのウラガワ」
*マガジンのWEB画面 http://chokumaga.com/magazine/?mid=111&vol=51 からはワンクリックで各月に飛べます
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前月に引き続き、今月も私が「上京してきたから会えた、なんよくわかんないけどすごいプロの面々」を書いている。前月と違うのは、東京や繁華街でしか生きられない職業ではなく、どの地方にもいる職業の人達であることね。
けどやっぱりこの人達も、私が東京に出てこなきゃ会えなかった、と思わせるプロ達よ。
そういう私も岡山にいる頃から小説は書いていたし、当時はメールではなくワープロ打ちの原稿を東京の出版社に郵送し電話でやり取りしていたが、別に困ることはなかった。
上京したのは、離婚によって独りになったのだから新天地で夢を見るのではなく自分を追い込もうと思ったためだ。瀬戸内海に近い田舎町から、歌舞伎町のど真ん中へ。
私という人間はどこにいても心は岡山の田舎者のままだが、確かに歌舞伎町に住んでいることが何らかの意味を持つ作家にはなった気がする。
※
漫画家の夢子先生(もちろん仮名)は、かつてとんでもなく使えないアシスタントを雇っていた。使えないだけでなく、虚言癖と奇行がすさまじかったのは私も知っている。
仮にアシ子とするが、夢子先生は今では相当アシ子を漫画の中でネタにしている。そしてアシ子は、夢子先生の漫画の中ではけっこうな人気キャラとなっているのだ。
夢子先生のところをクビになった後、アシ子は田舎に帰ったというが。夢子先生は思わぬところで思わぬ人に、アシ子のその後を知らされてしまう。
仮にエロ美としておくが、かなり昔に有名人と一夜を共にし、それを告白してわずかな期間だけ本人も有名人になった女だ。相手の有名人も、とうに亡くなった。
それでもエロ美はいまだに数十年前の一回こっきりの話をし続け、それを足掛かりに芸能界に入るのをあきらめてない。怖いもの見たさでエロ美のブログを見れば、私も人のことはいえないが、顔も体もたるみきったオバサンのエグい自撮り写真が満載だ。
これだけならよくいるイタいオバサンで済むが、夢子先生は本気で落ち込んでいた。
「エロ美はあるパーティー会場に潜り込んできててね、顔の大きな小太りオバサンとしか思わなかったんだけど。なんと、雑談してたらアシ子と関わりがあるのがわかったの」
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