オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第285回 子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(3)
◆もくじ◆
・子どもっぽい大人、大人になっても子どもな人のウラガワ(3)
・最近の志麻子さん
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TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
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MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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「いつまでも子どもっぽい人」というテーマで、思いがけない漫画家の話を引っ張ってしまった今月。
昔はかなり人気漫画家だった新州しな乃(仮名)から、生原稿や著作権を買ってと頼まれた眞子(仮)。その内容はほぼ詐欺だったわけだが、なぜ新州先生はそんなに金策に必死なのだろうか。
昔しな乃と仕事をしていたという男性編集者が話をしにやってきた。
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2014年11月~19年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ」
2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ」
3月「どこか心残りの別れのウラガワ」
4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ」
5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ」
6月「アマビエ的なものや人のウラガワ」
7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ」
8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ」
9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ」
10月「いい大人なのに未経験のウラガワ」
11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ」
12月「私なりに引っかかる物事のウラガワ」
2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ」
2月「いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ」
3月「もはや共存するしかないあれこれのウラガワ」
4月「変わらぬもの、変わりゆくもののウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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子どもの日は過ぎてしまったが、五月といえば青空に泳ぐ鯉のぼり。子どもの日があるに相応しい、良き季節だ。そもそも子どもとは、何歳をまでを指すのか、みたいなことを調べてみたら、いろんな区分があるのも知ったが。
いつまでも子どもっぽい人や、子どもなのに大人びた人がいるのは、自身が子どもの頃に気づいていた。といった今月は、思いがけない漫画家の話を引っ張ってしまった。
今は有閑マダムで元・売れない漫画家の眞子が、昔はかなり人気漫画家だった新州しな乃(完全なる仮名)に生原稿や著作権を買ってと頼まれ、その内容がほぼ詐欺だった。
なぜ新州先生は、突然そんな金がないと焦って金策?に必死なの、と業界の一部で少し話題になった。眞子はもうこれ以上、憧れの先生に幻滅したくないと連絡を絶ったが、興味あるなら知っていることをお話ししますと、しな乃の担当者が私の元にやってきた。
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仮にその男性編集者を、永野としておく。五十過ぎのベテランで、新州しな乃の担当も務め、しな乃が都内で一人暮らしの頃はプライベートで食事などもしていたという。
「志麻子さんは、会ったことないでしょう。実際に会うと、楽しくていい人なんですよ」
なんとなく、それは感じる。眞子も実際しな乃に会って、すぐ惹かれたのだから。
「しな乃先生は南国の生まれで、都内の大学に進学するために出てきたんですが、学業そっちのけで漫画に夢中になってしまった。
苦労といえばまぁ、してなくはないでしょうが、とんとん拍子に漫画家デビューして売れっ子になって、子どもじみた万能感も捨てきれないんですね」
考えてみれば眞子も、漫画家としてはあまり売れなかった、苦労もしたといっても、その後に金持ちと結婚し、今は優雅な暮らしをしている。
「だけどしな乃先生も、計算高い大人の目でも眞子さんを見てますね。元は苦労人、売れなかった時代があった、でも今は裕福、というのも聞き出してるんでしょ。そういう人は、金を貸してくれるのを経験的に知ってますね」
何を隠そう、隠してないが、私もスケールは小さいがその一派ではある。だからやっぱり、いろんな人達に金貸してといわれ、踏み倒されているじゃないか。
「ずばり、いいます。しな乃先生って今は旦那さんもいますが、定期的にダメなヒモみたいな男に引っかかって、金むしられてます」
それもまた、私とドンピシャ一致。いやしかし、自慢じゃないが私は手持ちの金でしか遊ばない。借金して遊んだこと、人をだまして手に入れた金を貢いだことはない。
「しな乃先生、暇になって突然にネットゲームにハマり、わけわかんないネット上で知り合った男達に夢中になって、金むしられてるんですよ。課金もしまくってるし、見知らぬ男達に送金、振り込みもしてる」
衝撃の真相、なのか、予想できた展開、なのか。なんとなく、あーあ、やっぱりな、そんなことだろうと思ったよ、みたいな気の抜け方もしてしまう。
「つい、生活費にまで手を付けてしまった。だから夫や子どもには金がないことをいえず、眞子さんみたいな人達をだまそうと奔走してるんです」
「あの、永野さん。それじゃ、しな乃さんはゲームをやめない限り、いくら原稿料や印税が入ってもざぶざぶと金は流れ出ていき、毎月のように眞子さんみたいなお人好しの金持ちをだまさなきゃならないんですか」
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