前回の記事では、2013年12月6日に行われたセミナーより、大和ハウス工業さんのFacebook運用についてご紹介しました。
後編となる今回の記事では、同じく登壇していただいた伊藤久右衛門さんと京都デザインファクトリーさんのFacebookページ運用方法について、ご紹介します。
どちらも大和ハウス工業さんとはまた違った、ユニークなFacebookページ運用をされているので、ぜひご参考になさってください!
■目次
三社三様!Facebook運用ポイントまとめ【後編】
【前回の記事】
1.大和ハウス:Facebookを社内SNSとして利用
【今回の記事】
2.伊藤久右衛門:エンゲージメント率は10%をキープ!
3.京都デザインファクトリー:B2Bオファーを受ける場に
伊藤久右衛門:エンゲージメント率は10%をキープ!
京都にお店を構える抹茶スイーツ・お茶屋さんの伊藤久右衛門さんのFacebookページは、 18,765人のファン数を抱えています。(2月18日時点)
非常に高いエンゲージメント率をキープしており、抹茶スイーツ好きな人たちが集う場となるような運用をされています。
運用目的
まずはターゲットユーザーに気づいてもらうことから!
運用を始めたばかりのころは、まだブランディング力が弱いと感じたので、まずはターゲットとなり得るユーザーに気づいてもらうことを目的に運用を開始しました。ブランディングは後から付いてくるという意識で、とにかく、抹茶スイーツ好きが喜びそうな投稿を徹底しました。
実際に、初期の投稿写真にはロゴを入れておらず、人気が出てきてから写真にロゴを入れ、ブランディングをするようになりました。
運用体制・スケジュール
管理・内容確認は全て一人で担当
運用管理などは全て一人(平元さん)で担当しています。確認フローはなく、投稿内容も一任されています。
一つの投稿の反応が落ち着いた頃に次の投稿を行う
投稿スケジュールは特に設けておらず、一つの投稿の反応が落ち着いた頃に次の投稿を行うようにしています。反応が続いているうちに次の投稿をすると、投稿を見逃してしまう方がいらっしゃる可能性もあるので。投稿頻度は、一週間に2~3回です。
運用指標・KPI
KPIはエンゲージメント率10%!
エンゲージメント率最低10%を、KPIとして設定しています。特に反応の良かった投稿は広告をうち、より多くの人の目に触れるようにしています。
運用のコツ
ひたすら美味しそうなスイーツの写真を投稿
とにかく美味しそうなスイーツの写真を投稿することを徹底しています。写真は、主にECサイト用に撮影してサイトに使用しなかったものを流用し投稿しています。また、季節に合わせた投稿をすることも意識しています。
京都デザインファクトリー:B2Bオファーを受ける場に
和装デザイン会社の京都デザインファクトリーさんは、『日本の伝統文様を継承し活用する会』というFacebookページを運営しています。
ファン数は2月18日時点で25,847人で、『日本の伝統文様を活用し、様々な業界に貢献する』というミッションを掲げ、異業種からのオファーを受ける場としてFacebookを活用しています。
運用目的
異業種のオファーを受ける場として活用
和装デザインは競合他社が居ないので、毎年同じお客様に買っていただいている反面、新しい顧客の獲得に苦労していました。そこで、新しく異業種・異業界からのオファーを受けることを目的としてFacebookを開始しました。
Facebookでは主に他業界の方にも和装が使える事をアピールしており、例えばiPhoneカバーのように、一見和装とマッチしない分野のものも積極的にアップしています。また他業種への広がりを見せることで、後継者へのイメージも向上し、ブランディングも強化されると考えています。
新商品のフィードバックをお客様から得る
試作品・新商品をアップして、お客様からのフィードバックも得る場としてもFacebookを活用しています。
運用体制・スケジュール
クリエイティブな仕事なのでネタには事欠かない!
基本的に投稿は一日一回として、継続性を重要視しています。クリエイティブな仕事をしているので、ネタに困ることはなく、どんどんネタを創り出しています。また良いネタが思いついたときは、メモして残すようにしています。
運用指標・KPI
異業種からのオファーがKPI
数字的な運用指標は特にありません。異業種からのオファーを狙って運用しているので、そういったオファーを受けることをKPIとして設定しています。
運用のコツ
自分自身が知りたいと思える内容の投稿しかしない
自分が「知りたい」と思える内容の投稿しかしないようにしています。自分自身が納得できる投稿でないと、反応をもらうのは難しいと思っています。
また、継続性が重要であり、ネタのストックは欠かさないようにしています。
まとめ
業種の異なる三社様に、Facebook運用について聞いてみました。
それぞれの運用方法や指標を見ていくと、つくづくSNS運用法に正解はなく、企業によって異なる最適なやり方があるという事を思い知らされます。
運用スケジュールやKPIも様々ですが、今回お話しいただいた三社様はそれぞれ各ソーシャルメディアに多くのファンを抱え高いエンゲージメントを誇るので、どれも正解だと言えます。
やはり自社のイメージやニーズを理解し、それらに合った運用を実施することが重要ですね。
今回の記事が少しでも運用の参考になったのなら幸いです。
以上、『【サイバーエージェント共催】3人のSNS運営者「中の人」に聞いた!他社の運営実態セミナーレポート』より、伊藤久右衛門さん・京都デザインファクトリーさんのFacebookページ運用についてご紹介しました。
平元さん、成願さん、お話しいただきありがとうございました!
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※元記事 :http://gaiax-socialmedialab.jp/socialmedia/300
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