こんにちは!ソシャマノートのこのみです。今日の記事は株式会社フーモアの芝辻さんが執筆。ソーシャルゲームのイラストディレクションについて語ってくださるそうです。絵も描けるんですね。今度このみも描いてもらおうかなぁ。
こんにちは!芝辻です。今年に入ってからgumiさんとマイネット・ジャパンさんの共同制作によるタイトル「ファルキューレの紋章」のイラスト制作のメインを私達の会社(フーモア)で制作させて頂いています。かれこれ半年以上制作に携わらせて頂いており、いくつかノウハウや知見が溜まって来ましたので、ご紹介させて頂きたいと思います。
1.イラスト制作の流れ
イラスト制作の流れは大きく分けて5フェーズあります。
指示書制作→ラフ→線画→着色→仕上げ
これは私達がご一緒させて頂いている絵師さんへのフィードバックのフェーズ及び、お客さんであるマイネット・ジャパンさんのディレクターの陣がチェックするポイントでもあります。指示書は、絵師さんに「こういったイラストをお願いします!」と伝えるための依頼書です。テキストや写真、イラストが散りばめられています。
ラフは、綺麗な一本線にする前の絵です。
線画は、上のラフから綺麗な線にしたものです。
着色は、その綺麗な線を元に色を塗っていきます。
仕上げで色の微調整や全体的なバランスを整えます。
この一連の流れで早ければ1週間、通常平均で2週間弱で制作を行なっています。
2.指示書制作
指示書制作はイラストを絵師さんにお願いする際に共通の言語となる部分ですので、毎回毎回気合を入れて制作をしています。
指示書の項目例は下記となります。
名前、性格、wikipedia情報(あれば)、紋章の場所※、進化前構図、進化後構図など20弱の項目
※ファルキューレの紋章では、キャラクターを進化させると、キャラに紋章が現れます。
どのように指示書を作成しているかはまた後日ブログで公開したいと思います。
3.ラフ~線画
ラフの段階で指示書通りのイメージになっているか?若干イメージと離れていてもキャラの良さが出ているか?絵に迫力はあるか?などの観点でラフを確認します。必要があれば、赤入れをしフィードバックをします。
例えば、ファルキューレの紋章で人気のキャラクター「ホムンクルス」の場合は下記の様体を細身にすると言うフィードバックをしています。
線画は比較的時間がかかるため、線画作成後の修正は絵師さんにとっても修正側にとっても負担が大きいです。なるべくラフの段階で握るようにしています。
ラフが完成したら、線画に入ります。
4.着色~仕上げ
着色もテイストを大きく左右するので重要です。「線画までは良かったけど、、」なんてこともあります。
最後にエフェクトや色彩を調整して完成です。
以上が「ファルキューレの紋章」のイラスト制作の一連の流れになります。
まだまだ勉強不足なところが多いですが、これからどんどん学習して、皆さんに喜んでもらえるようなイラスト制作を行なっていきたいと思います。
株式会社フーモア 代表取締役社長 兼 漫画家 芝辻幹也
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