皆さんは仕事やバイトの最終日のことを覚えているだろうか? 勤務を終える頃に同僚やお客さんを交えてのお食事会を開くケースは多いと思う。その一方、勤務時間中は、例え長く勤務した会社やお店であっても、勤務最終日だからといって特別な思い出がある人はあまり多くは無いと思う。しかしそこはさすがアップルストア、ひと味違う。

 

ある日の夕方、ふとサンフランシスコ ダウンタウンにあるアップルストアで買い物をしていると、店員スタッフの1人がゆっくりと拍手を始めた。するとその他のスタッフもそれに合わせて拍手。そのスピードが徐々に速まり、最終的にはお店全体が拍手に包まれた。これは、米国アップルストア全店で恒例の”クラップアウト (Clap Out)” と呼ばれる、その日で勤務最終日のスタッフを送り出す儀式だったのだ。

 

その内容は下記の動画を見て頂ければ一目瞭然だが、かなり感動ものである。それはまさにアップル流の”卒業式” 恐らくこのように送り出されたスタッフは、その後の人生に大きな勇気を与えられ、アップルストアでの経験と仲間たち、そしてアップルの製品を一生愛し続けることだろう。これもまた、企業カルチャーを大切にするアップル社のニクい演出の一つと言える。

 

これからは顧客にだけでなく、スタッフや従業員にも最高のエクスペリエンスを提供する。それが企業ブランドを築き上げる一つの秘訣かもしれない。

 

 

 

 

 

筆者: Brandon K. Hill / btrax, Inc. CEO

 


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