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日本のEdTechを代表する企業を目指す!オンライン英会話サービス Best Teacher

2012/11/19 08:31 投稿

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EdTechではスタートアップ企業の紹介も定期的に行なっていきます。今回はその第1弾です。

 

EdTech(Education×Technology)の注目企業としてオンラインの英会話サービスを提供する企業があります。Skypeの英会話などもあり、すでに国内で100社を越えているとも言われています。

 

そんな過熱するオンライン英会話サービスの中で独自路線をとる「Best Teacher(ベストティーチャー)」の代表取締役社長 CEO宮地氏にサービスの現状を取材してきました。

 

「日本でEdTechと言えばベストティーチャー」と言われたい」との言葉通り、英会話業界の課題についても伺いました。 

 

Best Teacher(ベストティーチャー)とは

「もともと英語のビジネスをやりたかった」と語ってくれたのはベストティーチャー代表取締役社長 CEOの宮地俊充氏。会計士試験合格者でもあるという異色の経歴を持つ宮地氏が 今年の5月にリリースしたBest Teacher(ベストティーチャー)はオンライン英会話のサービスの中でも他とは異なるサービスです。

ベストティーチャー

サービスの内容も他のSkype英会話と異なります。流れは以下の通り。

  • 話したいレッスン(シーン)を選択
  • そのレッスン(シーン)にそってテキストチャットで先生と一緒にスクリプトを作成
  • 作成したスクリプトを先生が添削する+先生から音声が届く
  • ビデオチャットで先生と会話する

 

この少し変わった手法について「スポーツでもすぐに試合をやりたがる人はうまくならない」との宮地氏の言葉通り、Skype英会話と違ってまずはスクリプトを作るという練習をこなしてから実際の試合(会話)をするという流れをとっています。それゆえに、サービスの内容がユーザーに伝わりにくいときもあります。

 

そんな課題を解決するために、ユーザーの声を積極的にサービスに反映させることに対しても積極的です。Twitterやメールなどで直接ユーザーから寄せられる声をもとにサイトのキャッチコピーやコンテンツを修正していました。

 

また、ベストティーチャーは空いている時間に勉強できるという特徴もあります。一般的なスカイプ英会話ではパソコンの前にいる時間が生徒・先生ともにあらかじめ決めておく必要がありますが、ベストティーチャーは生徒によるスクリプトの作成と先生による添削をお互いに空いた時間で行うためそういった心配がありません。そのため忙しいビジネスマンや主婦がスキマ時間を使って勉強しています。

 

そのためモバイル対応も強化していて、スマートフォンのブラウザからのアクセスは数字は非公開だがかなりのパーセントを占めるといいます。サイバーエージェントの連結子会社でベンチャーキャピタル事業を展開するサイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達をしていることもあり、今後もスマホを強化していくことが期待できます。

 

 

現在の英会話ビジネスの課題

「起業したかったわけでも社長になりたかったわけでもなく、ただ英語が好きで英語のビジネスをやりたかっただけ」と言う宮地氏に現状の英会話ビジネスの課題を聞いてみました。

宮地氏英会話の業界で市場規模が一番大きいのは英会話スクールです。これは場所と時間の制約があるため、継続して勉強する難易度が高いという課題があります。

 

それに対応する形で場所・時間の制約がない聞き流すだけの教材もありますが、その場合はスピーキング能力が上がらないという課題があります。

 

そこで、最近人気なのが100社を越えているとも言われているSkype英会話です。場所の制約がなくマンツーマンレッスンを格安で受けることができます。

 

ただし、このモデルに対して宮地氏は「いきなり試合をするようなもので、正しい型を知らないまま勉強している」という課題意識を持っていたそうです。これら既存英会話スクールのを踏まえて上で考えたのが、自分でスクリプトを作るベストティーチャーのモデルです。このように考えた結果「論理的に正しい」と思うサービスを展開しています。

 

そんなベストティーチャーのコンセプトは多くの方の共感を呼び、起業した日に知り合ったというCTOの後藤氏、後藤氏の兼ねてからの友人であったエコエンジニアの瀬戸山氏と意気投合してサービスをリリースする準備を進めました。

 

 

生徒の集め方

このような英会話サービスはユーザー数獲得も1つの課題です。100社以上あると言われるオンライン英会話サービスではそのユーザー獲得も激戦です。

 

そこをベストティーチャーでは主にお金のかからない方法で集めています。具体的には、FacebookページTwitterなどのソーシャルメディア、自社で運営しているブログ、そのブログと提携しているメディアとしてオルタナティブメディアBLOGOSで集めることがメインです。

 

現在の有料会員数は非公開のため聞けませんでしたが、「近日中に1万人の会員数を目指す」と語ってくれました。

 

また、無料会員であっても「テキストチャットを作成→添削→先生と英会話」という1つのサイクルを体験することができます。

 

 

先生の集め方

先生通常オンライン英会話サービスを利用する場合はほぼ高い確率でフィリピンの人が講師であるケースが多くなっています。

 

そこをベストティーチャーではあえてアメリカやイギリス、オーストラリアなど約40カ国ほどの講師をかかえており、アメリカ人の比率も25%におよびます。先生の数は待機も含めると約400名と困っていない状況です。

 

先生はアメリカで外国人向けに英語を教えるスクールの先生や、実際に働いているビジネスマンもいて、現地では小遣い稼ぎ的に英語を教えるという先生側のニーズが既にあるようです。

 

 

今後の展開について

今後の展開について聞くと、2つ強化していくことを教えてくれました。

 

1つはサイトの機能。ソーシャルの要素を追加して一緒に勉強したり、人に自慢したりするような機能を追加する。また、受けたレッスンの数がグラフで見られたり、得点をクリアすると何かもらえるなどのゲーミフィケーションで生徒が続けやすくする機能を追加していくそうです。

 

もう1つはユーザー数の増加。Web広告で会員数を増やしていくことと並行して、さらにBtoBとしての営業体制を強化していくそうです。楽天やユニクロなど社内の英語化を推進する企業が多い中で、英語化の推進を一緒に進めるパートナーもこれから探していくと語っていました。

 

 

最後には「日本のEdTechと言えばベストティーチャーと言われるようになりたい」と今後の意気込みを表現していました。

 

今回の記事は参考になりましたか?
引き続き、EdTechに関連するスタートアップ企業を紹介していきます!


[元記事] オンライン英会話サービス Best Teacherとは【スタートアップ企業紹介】


by EdTech [エドテック]

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