ここ数年で盛り上がりを見せているWebサービスとして「位置情報サービス」があります。
もともとはfoursquareが有名でしたが、Facebookにも「チェックイン」の機能があり、ユーザーが各サービスを使って位置情報を登録をする機会が増えてきました。
このようなサービスの普及に伴って、店舗などがサービス上に出店・情報掲載ができるようになり、集客に役立てる機能も追加されています。オンラインからオフラインへの購買活動に役立てることをO2O(Online to Offline)と言いますが、位置情報サービスを活用したO2Oの事例も増えてきています。
位置情報サービスというとどうしてもユーザーがどう使うかの視点の記事が多くなっているので、本記事では企業・店舗がどのように位置情報サービスに参加できるかをまとめてみました。
位置情報サービスの場合、ユーザー数が多くなければ店舗が参加しても集客を実現できないため、今回は国内で利用されている主要サービス5つをまとめています。
foursquare
foursquareは2009年3月にアメリカで開始したサービスです。位置情報サービスと聞くとこのfoursquareを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
使い方としては、行った場所にチェックインすることで、その回数などに応じてバッジが獲得できます。このバッジの機能が「ゲーミフィケーション」として紹介されることが多いです。
また、特定のスポットに多くチェックインすると、市長をあらわす「メイヤー」になれるという機能もあります。
2012年11月5日からはfoursquareで店舗を10点満点で評価できる機能が追加されました。
このfoursquareを企業・店舗が利用する際は無料のアカウント登録が必要になります。
企業・店舗がfoursquareに登録するにはこのページから「ベニューの申請」を行う必要があります。
表示されている検索ボックスに店舗名などを入力して検索をすると、候補となるスポットが表示されるのでクリックして先に進みます。
さらにページ右に表示される「ここで申し込む」というボタンをクリックします。
次にこのようなページが開きますので、チェックを入れてから「はじめに」をクリックします。
電話番号が求められるので店舗の電話番号を入力します。入力した電話番号に電話がかかってきますので、音声ガイダンスに従って指定されたコードを入力します。
無事に完了すると、登録したスポットの住所に登録完了に必要な書類が届きます。10〜15営業日かかるので注意しましょう。
登録が完了すると、「特典(クーポンと同じです)」を発行することができます。
特典はチェックインしたユーザーが取得できるのはもちろんのこと、メイヤーだけの特別特典を作成することも可能です。
この特典の機能はFacebookチェックインクーポンと似ていますが、「メイヤー向け」の特典を作成できるので、常連客向けのサービスを提供できる点で大きな違いがあります。
ロケタッチ
ロケタッチはNHN Japanが運営(もとはライブドアが開始したサービスですが、経営統合によりNHN Japanに変更しました)する位置情報サービスです。
使い方はほぼfoursquareと同じですが、呼び方をチェックインではなく「タッチ」、バッジではなく「シール」とそれぞれ変えています。
また、2012年7月24日にはフード系写真アプリの「miil」との連携を発表しており、今後飲食店との連携を強化することも予想できます。
ロケタッチは「ロケタッチオーナーズ」とう店舗向けのサービスを提供しています。
ロケタッチオーナーズは無料で登録でき、来店促進のクーポンを利用することができます。
クーポンは、タッチすると取得できる「タッチクーポン」と店舗からクーポンをプレゼントできる「プレゼントクーポン」の2種類があります。
プレゼントクーポンはすでに店舗にタッチ(来店)しているお客様へクーポンを発行できるため常連客の獲得に効果的です。また、次回来店時に使えるクーポンも発行できるため、リピーターの獲得にも力を入れているサービスといえます。
ロケタッチオーナーズの登録はこのページから可能です。
スポットを検索して、オーナー申請をすると確認の電話がかかってきて完了です。
ロケタッチのIDが必要ですが、他のサービスと比較すると比較的簡単に登録ができます。
Facebook チェックイン
もともと位置情報サービスではありませんが、Facebookでも位置情報を登録することができ、クーポンを取得することも可能です。
Facebookチェックインクーポンを発行するための費用は無料ですが、Facebookページとチェックインスポットを統合する必要があります。Facebookページを作成することと、チェックインスポットの登録は別々の作業なので注意が必要です。
チェックインスポットを登録したページには、管理画面に「クーポン」というタブが表示されます。
ここでクーポンの種類、タイトル、利用方法、掲載日時、枚数を設定するとFacebook側の審査後に掲載がスタートします。ユーザーはチェックインをしてクーポンを取得し、その画面を店舗で見せるだけで利用できます。
なお、Facebookチェックインクーポンは4種類のクーポンを発行できます。
1.一人用クーポン
通常のクーポンで、foursquareと同じような仕組みです
2.グループ用クーポン
友だちと一緒にチェックインすると取得できるクーポンです
3.ポイントクーポン
指定の回数チェックインすると取得できるクーポンです。リピータ向けのクーポンといえます
4.チャリティクーポン
チェックインした分だけ店舗が寄付などを実施するクーポンです
チェックインクーポンの事例は以前の記事で紹介していますので、 この記事を参考に作成してみてください。
RecoCheck
RecoCheckはリクルートが運営する位置情報サービスです。
「ホットペッパーグルメ」や「ホットペッパービューティー」などリクルートが運営しているサービスに登録のある店舗が表示され、チェックインをしたりクーポンを取得することができます。
ユーザー登録にはTwitterアカウントが必須になっており、チェックインなどの情報はTwitterやFacebook、mixiに投稿することが可能です。
現在地をもとに店舗を探すことができ、ホットペッパーグルメ・ホットペッパービューティーのクーポンがある店舗の場合はアイコンでわかりやすく表示されています。
店舗の登録はリクルートが運営するサービスの登録が必要なため、サイト上に詳細は紹介されていません。
また、ホットペッパーグルメに掲載されているクーポンはLINEのクーポンサービス「LINEクーポン」にも掲載されます。
コロプラ
コロプラは今回ご紹介している他のサービスとは趣旨が異なり、位置情報を使ってゲームを楽しむ「位置ゲー」です。
モバイルで位置情報を登録すると、移動した距離の分だけ仮想通貨を取得できるという内容です。
コロプラと提携して「コロカ店」として登録されている店舗でユーザーが買い物をすると金額に応じてコロカという「日本の逸品カード」を手に入れることができます。
コロカ提携店舗に登録するための初期費用はかかりませんが、「本当に素晴らしいもの」「素敵な場所」「貴重な体験ができる商品」があるお店ということが最大の条件と提携申し込みページに記載されています。
そのため、提携を申し込んでも必ず掲載できるというわけではありません。提携申し込みページには商品購入金額に応じて支払う成果報酬の金額については明記されていません。
今回ご紹介したように無料で登録できるサービスも多いので、この記事を参考に登録してみてはいかがでしょうか?
[元記事] O2Oで店舗の集客に役立てるサービス5選 - 国内の位置情報サービス総まとめ -
smslab
">by ソーシャルメディア集客ラボ