石破 茂 です。
 「一億総活躍」政策のもと、加藤勝信氏が担当相に就任されました。
 私なりに考えると、これは「みんなもっと働け!」というようなことではなく、子供たちから高齢者の方々まで、「このように生きたい」という思いがあるはずで(中には「一生遊んで暮らしたい」という方もおられるのかも知れませんが)、それを阻んでいる要因をできるだけ取り除き、自己実現を図る環境を醸成する、というようなことではないでしょうか。
 そう書いてしまえば簡単なことですが、具体論として、たとえば「介護離職ゼロ」を目指す場合、年間10万人ともいわれる介護離職者は、どのような年代・性別で、どのような理由で、どのような制度の不備があるのか、それぞれの地域において実態を正確に把握した上でなければ政策たり得ません。「施設から在宅へ」という路線との整合性も問われますし、労働法制の見直しも不可欠です。
 GDP600兆円をいつまでに達