石破 茂 です。

 国会審議も現在のところ平穏に推移し、NSC法案、秘密保護法案、競争力強化法案などの実質的な審議に入ります。我々は「投票率五割、自民党候補の平均得票率四割、よって国民の積極的支持は実際は二割」による政権なのですから、国会運営は丁寧かつ慎重でなければなりません。
 国会運営は野党に六割以上配慮しなくてはならない、というのが古くからの教えではありますが、そうといって、あちらの顔を立て、こちらに気を遣い、ああでもない、こうでもないと言って何も決まらない国会など誰も望んでいないのであって、審議を尽くした後に決めるべきは果断に決めていかなくてはなりません。その際に「運営が乱暴だ、与党の横暴だ」と言われることのないように、これはどう見ても与党の方が正しいのだ、と国民に判断して頂けるように、与党側としてはよく心していかなくてはなりません。

 秘密保護法の要点は「いかに行政の恣意を防ぐ