石破 茂 です。
シン・ゴジラ関連で取材を多く受けていて痛感したのは、
・外国勢力(国または国に準ずる組織)による我が国に対する急迫不正の武力攻撃から国家の独立(国家主権)を守るのが軍隊で、使用される権限は自衛権
・国内での侵害行為から国民の生命・財産・公の秩序を守るのが警察で、使用される権限は警察権
という基本的な相違に対する理解は、私が思っていた以上に少ない、ということでした。
自衛隊が国内における警察権的な任務も合わせて付与されているせいもあると思いますが、「軍隊(自衛隊):自衛権」と「警察(海保を含む):警察権」の峻別は最も重要で、最初からこれを混同すると議論の基礎を間違えることになると思っています。
たしかに、小学校から大学まで、憲法の基本的原理である「国民主権」はいやというほど教わりますが(もっとも、田中美知太郎先生は名著「市民と国家」の中で、日本に本来の意味での「国民主権」は
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