猪瀬直樹ブログ

[MM日本国の研究856]「オンラインサロン 猪瀬直樹の『近現代を読む』はじめます」

2015/07/23 15:00 投稿

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⌘                    2015年07月23日発行 第0856号
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 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
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「オンラインサロン 猪瀬直樹の『近現代を読む』はじめます!」

 今夏、猪瀬直樹はオンラインサロンを始めます。

 時代をどう読み解いて、どんなビジョンを持ったらよいか。日本の近代に読
み解くヒントがある――。ただいま先行予約、受付中です。メルマガでは、サ
ービス開始に先立ち、7月4日に行われたプレイベントでの猪瀬トークから、
サロンの魅力をご紹介します。

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○質問● 猪瀬さんのお話で、ビジョンというキーワードが何度か出てきて印
象に残っています。最近シリコンバレーで起業されている方の言葉で、起業す
る際に資金を調達する上での最低条件が、世の中を変えるようなビジョンを持
っているかどうかだと聞いて、衝撃を受けました。政治でも、起業でも、個人
の人生を豊かにするうえでも、やっぱりビジョンが、すごく大事じゃないかと、
今日お話、伺っていて印象を持ったんですが、そういうものを考えたいってい
うことを、日本の中で言ったときに、結構意識が高いというふうに批判された
りとか、何か揶揄されることがちょっと多いような気がしています。

●猪瀬○ 例えば、今はSNSの時代だけど、テレビがあるでしょう。テレビ
という概念すらないときに日本人の若い工学部の学生が大正時代かな、テレビ
というものをつくっていくんですよね。

 いま、グーグルという検索エンジンがありますが、大宅壮一が1960年代から
集めた膨大な雑誌の資料室があって、キーワードで分類整理され、検索ができ
た。大宅壮一の死後これが公開された。1971年です。あれをソニーが買収すれ
ばよかったのに。

 そういう発想の問題で、がらんと世の中、そこから変わるような発想ってい
うのは、やっぱりそれはまずイノベーションの前に発想がなきゃだめなんだよ
ね。だからそれ夢だと思うんだけれども、そういうものをやっぱり、想像力の
深さみたいのがないといけない。

 それともうひとつ、僕と田原総一朗さんの共著『戦争・天皇・国家』(角川
新書http://goo.gl/N3hg9D )という本が発売になりましたが、やっぱり歴史
についての認識がないと、150年ぐらいの空間の中で自分がいるんだという
ぐらいの認識がないと、発想というのは出てこないと思います。

 150年ぐらいの時間と空間の中で、10年後20年後っていうふうなことをし
ゃべらないと、戦後70年の枠だけで考えていると、10年後20年後って出てこな
いと思いますね。(略)

 その目標に対して大事なことは、5年後に自分が、つまり国がオリンピック
だと。自分は5年後に何をしているんだと、個人の締切と、全体の締切と、2
つ重ね合わせるということが大事で、そういうものの考え方をするか、しない
か、ということなんだと思います。

 5年後ということを考えると5年前はどうだった? と自分のことを考える。
そこではじめて歴史意識というのが出てくる。平成生まれの若い人と話してい
ると、ずっと平成20数年何も変化はあまりないので、昨日と今日と明日しか考
えてなくて10年前とか10年後って考える、その歴史観がない。

 だからそこは、やっぱり戦争があって高度成長があって、そっから何年前は
どうだったか? そういう体感的な歴史観みたいなのできてくる。

 今回オリンピック開催で2020年という締切が設定されたんで、個人と全体の
歴史観というか、そういうものをもう一回組み立て直す意識を持ったらいいと
思う。1年後、2年後、3年後、5年後、あるいは5年前……と、考えてほし
い。

 時間軸を持たないと、昨日、今日、明日、だけじゃだめなんだよね。時間軸
を持つとその時間軸は100年前にも設定できるから。さっき言った150年
の時間と空間の中で考えるという思考方法でいくと、だいたい2020年より先が
少し見えるかもしれないと思います。(略)

 シナプスのサロンでは、僕が作家として本を書いてきているので、タイトル
を「近現代を読む」にしました。つまり、どういう引き出しを持っていたらい
いのかという、そういうことを考えることができるサロンを作っていきたいな
と思っています。

 明治から昭和、現在までやっぱり歴史的な視点をちゃんと入れると、全体、
世界の見え方が違ってきますので、僕が今までずっと、そもそもいろんな道路
公団民営化とか、あるいは東京都の都知事になったりしたことも、そういう見
えてきたビジョンの中でそういうことをやったということであって。

 次の2020年以降、何ができるかとかいうことも、やはり近現代の歴史から汲
み取っていくと多分新しいものが見えてくるんじゃないかなと思っています。
ぜひこのオンラインサロン、加わっていただければと思います。


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  このサロンは、戦前・戦後の知識人や事件を参考図書と共に取り上げ、学
  べるオンラインサロン。激動の昭和時代、確かにあった知識と経験を、現
  代の視点から再び読み解き語ります。

  憂国の視点を持ちつつ安直な国家批判や既得権益批判は決してしない、作
  家・猪瀬直樹ならではのファクトとエビデンスに基づいた批評と、現代に
  活かす前向きな姿勢を保つ、日本の課題を考える現代の教養塾です。

  既存のメディアとは一味違う、新しい活字体験と思考体験をお約束します。

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  都知事が語る迷走の元凶 新国立問題の本質」が掲載されています。
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  また現在発売中の「週刊プレイボーイ」にも「前都知事・猪瀬直樹が語る
  新国立競技場問題の核心」が掲載されています。
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◇ 日本の「安心・安全」はどうして成り立ってきたか――。敗戦・占領、再
  武装、復興の象徴・東京五輪警備……。民間警備会社の黎明期の秘話から
  戦後史の謎を解き明かす猪瀬直樹の意欲作「民警」が「週刊SPA!」誌
  上で大好評連載中。

  発売中の最新号掲載の第10回は「終戦3日後、暗殺された神父の謎」

  「終戦3日後の昭和20年8月18日夕刻、ある神父が教会内で射殺体で見つ
   かった。それは、のちに日本警備保障(現セコム)を興す2人の若者の
   ひとり戸田寿一の叔父・戸田帯刀神父であった……」

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「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp

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