⌘ 2014年10月30日発行 第0820号 特別
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■■■ 日本国の研究
■■■ 不安との訣別/再生のカルテ
■■■ 編集長 猪瀬直樹
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「『さようならと言ってなかった わが愛 わが罪』を上梓しました」
本日十月三十日、『さようならと言ってなかった わが愛わが罪』(マガジ
ンハウス刊)を上梓しました。昨夏逝った妻との青春時代をつづったメールマ
ガジンでの連載「断章 妻ゆり子の思い出」に、東京都副知事に任命され初め
ての選挙を経験して知事就任、五輪招致成功と借入金問題による辞任に至るま
でも含めて大幅に加筆し、夫婦で歩んだ日々を振り返りました。
連載をはじめた当初は重い腰をあげてようやく筆を執ったのですが、次第に、
この本を書き上げることが長年連れ添ったゆり子への何にもまさる供養だと思
うようになりました。実際に妻の残した保育園の連絡ノートや小学校教師を務
めていたころの学級日誌などをひっくり返してしているうちに、ゆり子と僕の
過去の出来事が折り重なって小さな歴史となって立ち上がってくるのでした。
林真理子さんが帯にコメントを書いてくれました。目次とともにご紹介しま
す。ぜひ本を手にとっていただきたいと思います。アマゾンはこちらです。
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「この作家の夫婦愛に泣き、不運さに憤る。
妻という女神を失った時、男はどう生きるか」
(林 真理子)
五輪招致活動のさなかに、妻は余命数ヶ月と宣告され、昏睡状態のまま帰ら
ぬ人となった。駆け落ち同然で結婚し、作家デビューまでの生活を支え、公務
も共にこなしてくれた、かけがえのない妻。二人三脚で共に生きた昭和の時代
と、嵐のように過ぎた2013年を交互に描く。そして明かされる、五輪招致成功
の秘話、5000万円の真実、アマチュア政治家の意味……。
(目次)
第一章 ある日、突然に
予兆/異変/忍び寄る病魔/「余命数カ月」の宣告/サンクトペテルブル
クへ/プレゼンの成功/一時退院/急変/花嫁は夜汽車にのって
第二章 何もなくても愛があれば
神田川流れて/ニュータウンへ/最後のロールキャベツ/保育園の連絡ノ
ート/カリスマ美人教師/作家として本を書く/「パパはいばっている」
/ミカドを巡る旅/走れD51/脳死/微笑子の物語
第三章 走り抜けて
一に好奇心、二に好奇心……/走れ、走れ/借りた五千万円/素人政治家
の反省/二人三脚
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