2012年11月01日発行 第0722号 特別
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■■■ 日本国の研究
■■■ 不安との訣別/再生のカルテ
■■■ 編集長 猪瀬直樹
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http://www.inose.gr.jp/mailmag/
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■□■ 『東京からはじめよう』(MXテレビ) ■□■
11月3日(土)21:00-21:55(毎月第1土曜日)
ゲスト:谷口忠大氏(立命館大学情報理工学部 准教授)
10月21日日曜日、ベルサール秋葉原にて「書評合戦・ビブリオバトル首都決
戦2012」が、行われました。ビブリオバトルとは一人5分の持ち時間で書評を
行い、観衆が「いちばん読みたくなった本」が勝者になるゲーム感覚の知的書
評合戦のこと。
今月の「東京からはじめよう」は、ビブリオバトルの考案者である谷口氏を
ゲストに招き、全国の予選会を勝ち上がった精鋭の出場者による首都決戦の様
子をお伝えします。
「書評合戦・ビブリオバトル首都決戦2012」詳しくはこちら。
http://shuto.bibliobattle.jp/
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本日11月1日木曜日、インタビュー動画「震災地でみえてきたもの」をアッ
プしました!
http://ch.nicovideo.jp/channel/inosenaoki (猪瀬直樹TV)
*
先週10月25日木曜日に行われた石原知事の辞任会見の20分後、猪瀬直樹も筆
頭副知事として緊急の囲み取材を受けました。
本日のメルマガは、その模様をお届けします。
発売中の『週刊文春』11月8日号掲載「最大のキーマン猪瀬直樹副知事が明
かす 石原・橋下『倒幕シナリオ』」もあわせてどうぞ。
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「都政に空白が起きないようにすることが僕の使命」
石原知事緊急会見後の囲み取材より(2012.10.25)
□猪瀬□ 知事の辞任会見とは違って、これは正式の記者会見じゃないから僕
からはあまりしゃべることはありません。皆さんからの質問に答え
ます。
■記者■ 知事は辞任会見の際に、後継について(具体例を)お考えかという
質問に、「猪瀬さんで十分じゃないか」と。
□猪瀬□ 都知事は、まだ石原知事です。議会を開いて辞任が認められるまで
は石原知事なんです(10月31日都議会の同意を得て正式に辞職)。
今日、議長に石原知事が辞表を出して、議長が今後は議会運営委員会というと
ころで議会をいつ開くか決めて、そして知事の辞任を「分かりました」と認め
るという時までは。
僕は筆頭副知事ですから、石原さん不在、知事の椅子が不在のあいだ、もち
ろん責任がありますので、都政に空白のないように、全力で仕事をつづけます。
きょうもご存知のように、民主党の政調会長である細野さんと、環境アセス
メントの短縮をどこまでできるかという話をこちらから提案しました。与党の
政策責任者に東京都が電力供給の安定、そして電力価格を下げる、古い老朽火
力のリプレースの環境アセスメントを短縮せよと具体案を持っていった。細野
政調会長はそれをやります、その提案を活かさせてくださいと言った。こうい
う申し入れをきょうの午後2時にやっていました。
筆頭副知事としてとにかく都政の空白があってはならない。そのために、出
来るだけ全力で都民の皆さんのための都政を守ります。そういう役割を今皆さ
んにお伝えしようということです。
■記者■ 今日の石原知事のご発言は、まさに後継指名と言えるものだったと
思いますが、そのことの受け止めはいかがですか。
□猪瀬□ ずっと一緒に阿吽の呼吸でやってきました。石原知事と僕、副知事
で一つのチームでした。僕はそのチームの一方をやってきたという
ことですね。
■記者■ 近いうちに東京都知事選挙が開かれると思いますが、出馬される意
向はありませんか。
□猪瀬□ 何度も言っているように、最低1週間、最長で30日、石原さんは知
事。したがって、都政に空白が無いように全力でまず、いまの筆頭
副知事の立場で仕事を続けるということが前提です。
■記者■ では、いまの段階でまだ都知事選挙に出馬するという明確なお気持
ちはまだ無いということでしょうか。
□猪瀬□ はい。
■記者■ 今日の辞任については、いつ、どういうかたちで、猪瀬さんはお知
りになりましたか。
□猪瀬□ 直前に知りました。
■記者■ 直接知事からお話があったのですか。
□猪瀬□ はい。
■記者■ 会見をお聞きになって、また知事から直接お話を聞いて、どういう
感想を抱かれましたでしょうか。
□猪瀬□ 石原さんは、すごく今日は元気ないい顔をしていましたよね。すご
く健康そうな感じでしたね。やる気満々という表情で、すっきりし
たお顔をされていたと思いますけど。
■記者■ 辞任される理由なども会見でお話されていたと思いますが。
□猪瀬□ やっぱり使命感があるということだと思いますよ。この国は大変な
状況になっているので、その使命感が石原さんのあの生き生きとし
た表情をつくっていたのだと思いますね。
■記者■ 後継として適任だというご発言ありましたが、これについては、前
もって何も聞かれてはいなかったのですか。
□猪瀬□ アウトラインは聞いてましたよ。
■記者■ アウトラインとは、具体的に。
□猪瀬□ きょうどんな発言をされるのかということを、アウトラインとして。
1時間も話をすることは誰も予想してないよね。数分ぐらいのことか
なとも思うよね。ですから、アウトラインしか分からないです。石原さんは、意
識と無意識のバランスが微妙でしょ。どこまでしゃべるか分からない人だよね。
そういう話でいいんじゃないですか。
■記者■ 副知事からは、どういう感想というか知事に対しては。
□猪瀬□ 仕事の話です。結局いつもやっているのは。僕はきょうの2時に、細
野政調会長のもとに行って、電力の老朽火力のリプレースやりますよ、
という話をしている。ほとんど、仕事の話をしていて、政局の話はむしろあまり
多くない。
■記者■ ご自身の名前が会見で出てきたのを聞いたとき、どのようなお気持ち
でしたか。
□猪瀬□ そういう発言を聞いて、「ああ、そうですか」と思っている。それは
石原知事の記者会見ですから、一視聴者として見ています。
■記者■ 猪瀬さんが石原新党に加わって、国政を目指していることは。
□猪瀬□ 政局の話は関係ないって言ったでしょう。仕事の話が9割9分なんで
すよ。やっぱり、この都政を1300万人の生活がわずかでも空白が起き
ないようにすることが僕の使命ですから。
(了)
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「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp
猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■テレビ情報
・11月3日(土)21:00~21:55 MXテレビ9CH『東京からはじめよう』に
出演します。ゲストは、谷口忠大氏(立命館大学情報理工学部 准教授)です。
・11月2日(金) 23:00~翌0:49、NHKBS1スペシャル「エネルギー・シフト
への挑戦」の第二部にて、再生可能エネルギー&省エネの世界的専門家、エイ
モリー・ロビンス氏と議論します。
■掲載情報
・10月31日発売『週刊文春』11月8日号に「最大のキーマン猪瀬直樹副知事が
明かす 石原・橋下『倒幕シナリオ』」掲載。
・日経BPネットの好評連載「猪瀬直樹の『眼からウロコ』」最新号。
「細野政調会長に火力の環境アセス短縮求める 石原知事は国政に再進出し、
僕は都政の空白をつくることなく戦う」はこちら。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20121029/328504/
・11月5日発行『潮』12月号、連載対談「日本を変える次世代の騎手たち」
第7回にピースオブケイク代表取締役CEO・編集者の加藤貞顕氏との対談
が掲載されます。加藤さんは130万部を超えるベストセラー『もし高校野球
の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」(岩崎夏
海著 ダイヤモンド社)を手掛けた編集者です。
・10月26日発行『一個人』12月号に、連載エッセイ「解決する力」の第15回が
掲載されました。テーマは「“港”がもたらすものについて 気仙沼で育った
少年がロンドンで宝石デザイナーになった」。
・10月10日発行『THE 21』11月号の巻頭インタビュー「『想定外』を『想定内』
にするメンタルコントロール術」に「『自己責任時代』の“平常心”の保ち
方」が掲載されました。
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大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条
首都直下型地震への取り組みとは何か
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猪瀬直樹氏は、
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対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。
それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う
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梯久美子(「解説」より)
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(中公文庫 税込680円)
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1983年に世界文化社から刊行され、文春文庫になり、『猪瀬直樹著作集』に
入り、ロングセラーとして版を重ね昨年6月に中公文庫に収録された作品です。
巻末には勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」
が収録されました。
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天皇崩御そして代替わり。その時何が起こるのか。
天皇という日本独自のシステムを〈元号〉を突破口に徹底考証。
処女作が待望の復刊です。
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「天皇は実在するが、また同時に人びとの意識の底にとり憑いた幻想のひとつ
でもある。曲がりくねった鏡張りの回廊を歩くときに歪んだ自分の姿が無数に
映るばかりで天皇の影は見当たらない」(「あとがき」より)
巻末には作家・批評家の東浩紀氏との特別対談「今、ここにある皇室の危機」
が収録されました。
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□■『言葉の力――「作家の視点」で国をつくる 』■□
(中公新書 税込777円)
「東京都副知事で作家の言葉論。ツイッターで文章力を鍛えるには口語体では
なく文章語で書くことだと説く。読書は『10ページ読書』を勧める。それだけ
で頭の中に検索のキーワードができ上がると言う。また、小泉純一郎は<俳句
のように凝縮した1行の力強さがある>が、菅直人は<ページに言葉が埋まっ
ているだけ>といった分析等も興味深い」(読売新聞 8月14日付)
*
作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど
のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー
バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。
第一部 「言語技術とは何か」
第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
第三部 「未来型読書論」
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□■『突破する力』■□
(青春出版社 税込800円)
7刷出来!
道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、
さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、
自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする
本気の仕事&生き方論。
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