「小川直也さんと、12年ぶりにタッグを組みましたよ」
――前回は、高岩選手から観て、IGFの若手にヤル気が感じられないってことでしたけど、『元気祭り2014』ではリング作りから関わっているから、なかなか練習にまで気が回らなかった、ってことじゃないですかね?
高岩 いや、リング作り、練習、試合。これは当たり前なんですよ。それが「疲れた」だの「寝不足」だの。たかだか8日じゃないですか。確かに新日本にはリング作りはなかったけど、それ以上に練習やその他のことが大変だったからね。精神面で。
――というと、まずは何から改善したらいいと思いますか?
高岩 試合数でしょうね。場数ですよ、それは。
――例えば、高岩選手が20代前半の頃はどうだったんですか?
高岩 その頃は、ずっと干されていたから。
――干されていた? それはなぜです?
高岩 しょっぱいから。悔しいですよね、試合を組んでもらえないわけだから。だから練習でアピールするしかなかったんですよ。その点、IGFだったら絶対に試合があるじゃないですか。干されるってことはないんじゃないかな。
――その点は新日本のほうが競争率が激しかったんですね。
高岩 そうですね。
――ちなみに『元気祭り2014』の最終戦(7月28日、青森産業会館)では、小川直也選手とタッグを組んだ試合がありました。
高岩 久しぶりに小川さんと組みましたね。
――あ、初ではなかったんですね。
高岩 12年ぶりかな? 前回はZERO-ONEの京都大会で、僕の10周年記念大会があって。その時はメインが小川さんと橋本(真也)さんのタッグマッチだったんですけど、そこに外人が乱入して来て、急遽、外人チームが3人になったんですよ。だから橋本さんが「高岩を呼べ」って感じで、僕も加わって6人タッグマッチになったんですよ。
――それ以来の小川さんとのタッグ結成だったと。どうでしたか、小川さんは?
高岩 僕も昔は柔道をやっていましたから、小川直也っていうのは神様っていうか、雲の上の存在でしたからね。その人とタッグをまた組めるなんてね。
――試合は、逆のコーナーに橋本大地選手がいたりしましたけど。
高岩 結局、小川さんが大地と絡まなくて。その分、僕がまとめましたよ(笑)。疲れた。
――確かに、IGFはまとめ役が少ない気がしますもんね(笑)。
高岩 最終戦の最終試合でしょ? 最後の最後くらい、まとめたほうがいいでしょう。
――確かに(笑)。じゃ、このインタビューも最後になりますけど、高岩選手のTwitterにボブ•サップの話がたまに出て来るじゃないですか。
高岩 サップはずーっと喋ってましたね。
――何を喋ってるんですか?
高岩 「キャッシュ(現金)が一番だ」って(笑)。
――カネの話ですか。
高岩 他には住宅ローンがどうしたとか。
――住宅ローン!(笑)
高岩 あとは、どこかの会場で、ある親子から「一緒に写真を撮ってほしい」って言われて、子どもを抱いて撮ったら、撮り終わった後、少しだけその母親がその場を離れたんだと。ほんの少しだけですよ。
――ええ。
高岩 そこからそのいきさつをずーっと喋ってましたね。こっちは話の内容はなんとなくわかっても、そんなに英語が得意じゃないし、言い返せないから目を合わせないように、あんまり俺は喋れないよオーラを出してね。
――なんとなくわかるなー(笑)。
高岩 そうやって知らないフリをしてるんだけど、それでもずーっと喋ってますから。
――よくそんなに話すことがありますね。
高岩 性格でしょう。きっとサップは口から産まれてきたんですよ(笑)。
【7月28日、青森市のホテルにて収録/聞き手◎“Show”大谷泰顕】
※次回はいったい誰が登場するのか? お楽しみに!
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