結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年4月9日 Vol.367
目次
- 適当に選んだ学科の勉強に興味が持てない - 学ぶときの心がけ
- 就活生です。「働く」ってどういうこと? - 仕事の心がけ
- 同じ参考書で勉強しても成績に差が付くのはなぜか - 学ぶときの心がけ
- 「質問箱」のようなサービスを自分用に作るためのヒント
- 告白のタイミングがわからない
はじめに
結城浩です。
いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
関東では桜の季節がゆっくり過ぎていこうとしています。
雨のため、昨日までの桜のカーテンが、今日は桜のじゅうたんになっていました。
今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
適当に選んだ学科の勉強に興味が持てない - 学ぶときの心がけ
質問
適当に選んでしまった学科の勉強に完全に興味を失ってしまい苦痛です。かといって何か他に興味を持てる学問や特技があるわけでもなく、思い切った方向転換もできません。何をしてもしんどくて少しずつダメになる生活がつらいです。どうしたらいいかわかりません。
回答
ご質問ありがとうございます。
何をしてもしんどいという状況は本当につらいと思います。お察しいたします。
毎日の生活に困難を覚えるほどなら、まずは少しでも動けるうちにお医者さんに相談しましょう。お医者さんではなくても、ともかく信頼できる他者と関わりましょう。できれば同年代でない方がいいかもしれませんが、信頼できる友人でもかまいません。もちろん親でも親戚でもいいです。
大学の中にも、こころの相談窓口的なところがありますから、相談しましょう。あなたのような状態になる方は、決して珍しくはありません。なので一人で考え込まず、動けるうちに相談に行きましょう。
日々行わなければいけないことに対して興味を失うというのはつらいことです。何とか前向きに進むために気持ちを立て直す工夫をしましょう。たとえば、心の底から好きだと思える活動をしてみる。リアルな何かに接するのもいいし、バーチャルでもいいでしょう。これは役に立たないから……などという制約や思い込みをとっぱらって、まずは自分が少しでも興味が持てるものを探すのです。
思い切った方向転換というのは心的エネルギーをふだんよりも多く必要としますから難しいのは当然です。まずはほんのちょっとしたことでいいので自分の生活を変化させることを試みましょう。ほんとうにちょっとしたことでいいのです。まずは、自分の生活のハンドルを握りましょう。
「自分はこうしなければいけない」や「これまではこうだったから、これからもこうだ」という思いから脱却が必要な場合もあります。あなたに起きていることは、あなたにとってはものすごくしんどいことですが、あとから振り返ると、実はあなたが大きく成長するための準備の場合もあります。
あれこれ試して、他者との対話を保ちながら自分の生活を取り戻し、そこからさらに前向きに考えていけるように少しずつ進みましょう。
お勧めの行動は以下です。
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長期間、一人きりにならないこと。めんどくさくとも、誰かとおしゃべりしたりする時間を持ちましょう。
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体を動かすこと。一日中こもったりせず、外に出て歩きましょう。できれば朝がいいですが、無理ならば朝でなくてもかまいません。
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焦らないこと。悩んだり、どうしようとなる気持ちは、あなたの「次のステップ」への序章の場合もあります。自分に時間を与えましょう。
とりあえずは以上です。じっくり行きましょうね。
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