兵頭新児(著者) のコメント

兵頭新児 兵頭新児
(著者)

お返事ありがとうございます。
賞味期限があるというのはその通りですね。
今の左派全体がそうですが、状況は変わってるのに「利益を得るルート」自体は作っちゃったのでなかなか後戻りできない、という感じです。

>近代国家を乱暴に言ってしまうと「金、暴力、SEX」です。

う~ん、ここはどうでしょう。
ぼくにこうしたことを論じるだけの知識や見識はないのですが、人間の本質が「暴力とセックス」であったのは太古からであり、お金というものが生み出されてちょっとだけソフィスティケートされた、という流れであり、近代もその上にある、ということではないでしょうか。
その意味で、「男は兵士になって戦死するのが一番男らしい」という価値観もずっと普遍的だったのか、ここ数十年でようやく「過労死するのが男らしい」にちょっとだけソフィスティケートされ、ここ二十年くらいで「ニートとして死んでいくしかない」に変わった、という感じではないでしょうか。

>「近代国家の維持のために男性性、女性性が表象された」という議論を最初に構築したのがフェミニズムだったかと思います。

先に書いたように、近代国家についてはちょっと疑問です。
これはもし「ジェンダーというフィクションが、国家によってでっち上げられた」とでも意味でおっしゃってるのだとしたら、やはりそれは違うでしょう。
「男らしさ、女らしさに初めて切り込んだのがフェミニズム」ということであれば、それはもちろんその通りだと思いますが、その成果は非常に偏りと歪みに満ちている、というのがぼくの印象です。

>あと常々疑問に思うのですが戦前に「男性が抑圧されている」と言った人間はいたのでしょうか?戦前の良心的徴兵拒否を調べれば分かりますかね?

すみません、ちょっとこの辺はぼくの手に余るのですが、

>なぜ「我々は抑圧されている!」と主張したのが男性ではなく女性だったのか?という疑問からです。

というこの点については、フェミニズム自体が自由主義思想と共に出てきたものであり、まず「我々は抑圧されている!」と声を上げたのは男性だが、その「我々」は「人間」を指していたのではないか、ということなのではないかと思われます。

二十五年ほど前に出た『男が危ない!』というムック本の前書きには、「man」が「男」という意味と「人間」という意味を含んでいることが象徴するように、「男」は「人間」であった。それは「女」を辺境に追いやっていた側面もあったかも知れないが、同時に男は「人間」という言葉で括られ、放り出されていたのだ、といった主旨のことが書かれていました。

上の件は、それを非常によく表していると思います。
『男性権力の神話』には「男は食うために金を稼ぎ、世の中が豊かになった結果、女は自己実現のために金を稼ぐようになった」といった主旨のことが書かれています。
ものすごくぶっちゃければ、何故女性が最初に「差別されている!」と声を上げたかと言えば、「声を上げられるくらい差別がなかったから」なんですね。

No.5 105ヶ月前

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兵頭新児の女災対策的随想

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