この歌、虐待経験者からの批判がかなり多いようですね。 それも当然で、当事者からすればなぜ虐待するような親をここまで愛さなければいけないのか、と言う話です。 虐待死してなお母親を見守り続けるその姿はもう生身の子供ではなく、全てを許す慈愛に満ちた神のような存在になってしまっていますが、神なき現代においては「ピュアな子供」くらいしか神格化できる存在なんてないのかもしれません。 よりにもよって虐待死してしまった子供にその役割を背負わせるあたりが物凄くグロテスクですが、死んでしまっているからこそ好きにキャラクターを造形できるのでしょうね。 その暴力性については、作者も感動して泣いている人達もまったく無自覚なようですが。 この歌が完全なファンタジーとして作られ消費されているのなら、それはいわば泣きゲーのようなものですから特に言う事もないですが、作者が明らかに現実の虐待に対するメッセージとして作っているので、さすがに子供側の視点が無さ過ぎるのでは…と思いますね。
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兵頭新児の女災対策的随想
(ID:745646)
この歌、虐待経験者からの批判がかなり多いようですね。
それも当然で、当事者からすればなぜ虐待するような親をここまで愛さなければいけないのか、と言う話です。
虐待死してなお母親を見守り続けるその姿はもう生身の子供ではなく、全てを許す慈愛に満ちた神のような存在になってしまっていますが、神なき現代においては「ピュアな子供」くらいしか神格化できる存在なんてないのかもしれません。
よりにもよって虐待死してしまった子供にその役割を背負わせるあたりが物凄くグロテスクですが、死んでしまっているからこそ好きにキャラクターを造形できるのでしょうね。
その暴力性については、作者も感動して泣いている人達もまったく無自覚なようですが。
この歌が完全なファンタジーとして作られ消費されているのなら、それはいわば泣きゲーのようなものですから特に言う事もないですが、作者が明らかに現実の虐待に対するメッセージとして作っているので、さすがに子供側の視点が無さ過ぎるのでは…と思いますね。