>>Dominatable Quondam Numbers
ＤＱＮがカッコよくなりすぎて草不可避。


男が滅びた女だけの世界、というとジェイムズ・ディプトリーＪｒの「ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか」を思い出します。あっちは「自然を破壊するバカな男どもは絶滅して自然の象徴たる女達がユートピアを築きました。男不要プギャー」というフェミ的差別思想丸出しの駄本でしたが、こっちは一歩も二歩も先に進んでますねｗ
滅ぼしたいほど男が憎いけどいてくれなければ困る、というのはフェミを含む女すべての業が透けて見えて面白いです。
パートナーが必要という精神的意味だけでなく、３ｋ労働の担い手になって鉱山や工場や油田や建設現場で女達の安楽なユートピアを支えてもらわないといけませんし、警官や兵士となって暴力的紛争に飛び込んで女達を守ってもらわなくてはいけませんし、科学者や技術者として女達の文明を維持発展させてもらわなければいけませんし、何より女達が自分の不幸やミスや欠陥を責任転嫁する言い訳になってもらわなくてはならない。
「女だけのユートピア」がいかに現実味のない妄想なのかがこの数十年でますます明らかになった現代に、これは実に相応しいＳＦだと思います。


ところで「エレガントシティ」とか「子供は科学者に作られる」というのは原作にもあった伏線なんでしょうか？だとしたら『モモ王』って自分の先入観と裏腹にかなり謎めいた面白い作品なのかもしれません。今度買って読んでみようかしら。