2000 のコメント

あれからまた色々考えてまとめてみました。まだ私が理解できていないところもあると思いますが、イライラしている皆さんや真意が伝わらなくて困っていらっしゃる著者さんのお役に立てれば幸いです。

高度経済成長当時、日本はモノを買えば幸せになれるという幸福モデルを信じていた。
しかし、経済成長に陰りが見え始めていた頃、星新一氏が、
「もうモノを買って幸せになれるっていう考え方は終わってきたな。クリスマスよさようなら」
という趣旨の文章をエッセイに書いた。
当時の著者さんは、幼いがゆえになんでクリスマスが終わりなのかわからなかったが、
今考えると、デートやセックスにものすごい金を使い、子供にプレゼントを買ってあげるというイベントの終焉、
つまりモノの消費による幸せ論の衰えが彼には見えていたのだと思った。

時代は下って現代。日本は不景気にあえいでいた。
なんかモノを買っても幸せになれないっぽくないか。ってみんな気づいてしまった。
モノは売れなくなり、企業の業績は悪化し、日本はこぞって貧乏になった。
それによって、金銭的ルサンチマン、つまり貧乏人が金持ちを妬むということもあまり意味を持たなくなってきた。

次に、「どうしたら幸せになれるのか」として与えられた指針は、
"リア充"つまり男女関係が持てれば人は幸せなのだというモデルだった。
人々は今度はモテるために消費を始めた。

しかし、男女関係が持てれば幸せなんてことも、どうやらなさそうだってなり始めた。
ちょうどそれを反映するかのように、去年のクリスマスイブ、ラジオで伊集院氏がこんな感じのことを言った。
「ここ最近クリスマスって、男女がイチャイチャするっていう感じではなくなってきている気がするなぁ」
そして、この記事の主題、海燕さんの記事が出てくる。
「もうオタクだからって必ず非リアとは限らないんじゃないのか。」
今度人々に提供される幸福モデルがどんなものかはわからないがモテのための消費にも変化は起き始めているようだ。


長くなるので一旦コメントを区切ります。

No.98 144ヶ月前

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兵頭新児の女災対策的随想

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