結構話題になっていたみたいですが、絵柄的に取っつきにくく、敬遠しておりました(イメージ的にはケモナー向けの漫画なのかと思っていたのですが……)。 少年ジャンプだけでなく、少年チャンピオンまでよく分からない方向性に行っちゃいましたね。 女性が描く少女漫画には大変優れた傑作が多いにもかかわらず、少年漫画を女性が描くと例外なく面白くないのは不思議でしょうがありません(何故、ドラゴンボールやキン肉マンのような単純明快な熱いストーリーを描かずに真逆の鬱展開に突入してしまうのやら……)。 >今時は世界観の説明を出し惜しみするのが通例なのでしょうが、とっとと説明して欲しいタチであるぼくにとってはそこが歯がゆく、それもちょっとマイナスとなりました。 昔、平成ライダーシリーズを見ている時に同じ感想を抱きましたね。 クウガやアギトなんかは物語が進むに連れて徐々に敵勢力の目的が明らかになっていくのですが、最初の頃はチンプンカンプンでかなり退屈な展開でした。 改造人間設定が喪失したおかげで、変身における設定が複雑化し、かなり分かりにくい世界観を構築してしまったのが昭和ライダーファンを敬遠させた最大の理由だと思っております。 >そんなこんなで一巻を読み終えたところで挫折。『るろ剣 北海道編』と『トネガワ』に手を出すという、いかにもな「時代についていけなくなっている」ムーブに。 なるほど、あのクソつまらない特撮ガガガを読破した兵頭さんでもたった一巻で挫折するほどとは相当のつまらなさですね。ドラマ版と原作を数ページ見ただけで特撮ガガガに挫折した私では到底太刀打ちできないでしょうなぁwww 同じ系統の作品だと『さよならミニスカート』の方はかなり楽しめたんですが、そのうち兵頭さんのレビューも書いてくださると嬉しいです。 >簡単に説明しますと、本作は「肉食動物」と「草食動物」の対立が柱となった物語と言えます。 なるほど、日本版ズートピアといった感じですね。それだけ聞いただけで、もうお腹いっぱいです。 コメントする時はいつも兵頭さんのブログ記事を読みながらコメント欄に書いているので、まだ全部は読んでいませんが、だいたいの言いたいことはもう分かっちゃいましたwww 要するに多文化共生万歳はケシカランという話ですね。 決して多文化共生そのものを全否定する気はないし、むしろ結末としては1番の落とし所だとは思います。 例えば怪人との共存をテーマにした仮面ライダーファイズ、怪獣保護をテーマにしたウルトラマンコスモス、異なる文化を持つ人間と宇宙人が友情を育んでいく様を丁寧に描いたスター☆トゥインクルプリキュアなどが良い例ですが、多文化共生という理想を現実に変える努力自体は大切なことであり、それを子供達にも教えていくことは移民大国第4位である日本には必要不可欠と言えるでしょう。 ですが、一方的にただひたすら多文化共生を無批判に良きものとして描くのもまた問題なんですよね。 スター☆トゥインクルプリキュアに登場する敵対勢力の1人であるカッパードは過去に多文化共生が進んだ故郷の星の水資源を根こそぎ異星人に奪われ、住む星を失うという悲劇の悪役として描かれていました。謂わば彼は多文化共生の犠牲者と言っていい存在です。 女児向けアニメなのにもかかわらず、リソースが有限であると言う厳しい現実を浮き彫りにすることで多文化共生の闇を垣間見せつつ、多様性の重要性と共にその欺瞞性をも同時に描き切ったスタプリは大変優れた傑作です! タイガやゼロワンを全面的に否定するわけではありませんが、はっきり言ってプリキュアの爪の垢でも煎じて飲ませたいほどに薄っぺらです。 ウルトラマンに対するアンチテーゼとしてのウルトラマントレギアは単に胸糞悪いだけで、作中において大した機能もせず、そのまま劇場版で意味もなく和解した感じで、もはや何がしたいのか分かりませんが、作品テーマが一貫していないテレビ本編自体が支離滅裂だったので、想像通りのオチと言えるでしょう。 ゼロワンに関しては前に兵頭さんが全話まだ見ていないと仰っていたので、細かいネタバレは避けますが、はっきり言ってお粗末なオチです……。過度な期待はしない方がいいですよ。 ……とまあ、ここまで書いておいて今やっと今回の記事を全て読み終えたのですが、ゼロワンとタイガにも触れられてましたね。どうやら私も兵頭さんも考えていることはだいたい一緒で笑っちゃいましたwww >肉食、悪だってよ 話だけを聞いていると、劇場版仮面ライダーアマゾンズ最後ノ審判を思い出しました。 食料自給率が低下し、それによって肉不足が深刻化したことでアマゾンの子供達の肉を食肉に利用しようとする人間のエゴイズムを本作はダイレクトに描き切りました。終盤で傷付き倒れた主人公の体力を回復させるためにアマゾンの少女が自ら身体を差し出し、主人公がそれを食らうという衝撃的な展開が当時ライダーオタクの間で話題となり、賛否が分かれたのは記憶に新しいですよね。 個人的には食べるという行為自体が他の命を犠牲にすることであり、セックスもまた誰かの肉体を犠牲にする行為であると考えています。ですが、食べなければ生きていけないし、セックスしなければ命を繋いでいくことは出来ません。 おそらく『BEASTARS』の作者は仮面ライダーアマゾンズのように人間の欲望を直接断罪すると生々しくなるため、敢えて動物を用いることで良い感じに風刺しようとしたら、よく分からない変な作品になっていたという現状に気づいていないのでしょうwww やはり、この人は少女漫画やレディコミの世界で活躍すべき漫画家さんであったというオチでよろしいですよね。女性が描く少女漫画は最高なんだから、変に少年誌で描く必要性はないということを『BEASTARS』の作者は教えてくださいました。 女の子らしさを否定する女の子が成長していく様を描く『さよならミニスカート』では思春期特有の性の揺らぎのようなものが描かれ、大変興奮……いや、興味深い内容となっているので、是非こちらの方もご覧ください。正直、メガネ男子に対する歪んだ愛着を持つ永野のりこさんの作品よりは楽しめると思いますよ(震え声) そろそろ用事があるので、このくらいでお開きにさせていただきますが、次回も楽しみにしております(^^) それでは、ヒーリングッバイ♡
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兵頭新児の女災対策的随想
(ID:63064431)
結構話題になっていたみたいですが、絵柄的に取っつきにくく、敬遠しておりました(イメージ的にはケモナー向けの漫画なのかと思っていたのですが……)。
少年ジャンプだけでなく、少年チャンピオンまでよく分からない方向性に行っちゃいましたね。
女性が描く少女漫画には大変優れた傑作が多いにもかかわらず、少年漫画を女性が描くと例外なく面白くないのは不思議でしょうがありません(何故、ドラゴンボールやキン肉マンのような単純明快な熱いストーリーを描かずに真逆の鬱展開に突入してしまうのやら……)。
>今時は世界観の説明を出し惜しみするのが通例なのでしょうが、とっとと説明して欲しいタチであるぼくにとってはそこが歯がゆく、それもちょっとマイナスとなりました。
昔、平成ライダーシリーズを見ている時に同じ感想を抱きましたね。
クウガやアギトなんかは物語が進むに連れて徐々に敵勢力の目的が明らかになっていくのですが、最初の頃はチンプンカンプンでかなり退屈な展開でした。
改造人間設定が喪失したおかげで、変身における設定が複雑化し、かなり分かりにくい世界観を構築してしまったのが昭和ライダーファンを敬遠させた最大の理由だと思っております。
>そんなこんなで一巻を読み終えたところで挫折。『るろ剣 北海道編』と『トネガワ』に手を出すという、いかにもな「時代についていけなくなっている」ムーブに。
なるほど、あのクソつまらない特撮ガガガを読破した兵頭さんでもたった一巻で挫折するほどとは相当のつまらなさですね。ドラマ版と原作を数ページ見ただけで特撮ガガガに挫折した私では到底太刀打ちできないでしょうなぁwww
同じ系統の作品だと『さよならミニスカート』の方はかなり楽しめたんですが、そのうち兵頭さんのレビューも書いてくださると嬉しいです。
>簡単に説明しますと、本作は「肉食動物」と「草食動物」の対立が柱となった物語と言えます。
なるほど、日本版ズートピアといった感じですね。それだけ聞いただけで、もうお腹いっぱいです。
コメントする時はいつも兵頭さんのブログ記事を読みながらコメント欄に書いているので、まだ全部は読んでいませんが、だいたいの言いたいことはもう分かっちゃいましたwww
要するに多文化共生万歳はケシカランという話ですね。
決して多文化共生そのものを全否定する気はないし、むしろ結末としては1番の落とし所だとは思います。
例えば怪人との共存をテーマにした仮面ライダーファイズ、怪獣保護をテーマにしたウルトラマンコスモス、異なる文化を持つ人間と宇宙人が友情を育んでいく様を丁寧に描いたスター☆トゥインクルプリキュアなどが良い例ですが、多文化共生という理想を現実に変える努力自体は大切なことであり、それを子供達にも教えていくことは移民大国第4位である日本には必要不可欠と言えるでしょう。
ですが、一方的にただひたすら多文化共生を無批判に良きものとして描くのもまた問題なんですよね。
スター☆トゥインクルプリキュアに登場する敵対勢力の1人であるカッパードは過去に多文化共生が進んだ故郷の星の水資源を根こそぎ異星人に奪われ、住む星を失うという悲劇の悪役として描かれていました。謂わば彼は多文化共生の犠牲者と言っていい存在です。
女児向けアニメなのにもかかわらず、リソースが有限であると言う厳しい現実を浮き彫りにすることで多文化共生の闇を垣間見せつつ、多様性の重要性と共にその欺瞞性をも同時に描き切ったスタプリは大変優れた傑作です!
タイガやゼロワンを全面的に否定するわけではありませんが、はっきり言ってプリキュアの爪の垢でも煎じて飲ませたいほどに薄っぺらです。
ウルトラマンに対するアンチテーゼとしてのウルトラマントレギアは単に胸糞悪いだけで、作中において大した機能もせず、そのまま劇場版で意味もなく和解した感じで、もはや何がしたいのか分かりませんが、作品テーマが一貫していないテレビ本編自体が支離滅裂だったので、想像通りのオチと言えるでしょう。
ゼロワンに関しては前に兵頭さんが全話まだ見ていないと仰っていたので、細かいネタバレは避けますが、はっきり言ってお粗末なオチです……。過度な期待はしない方がいいですよ。
……とまあ、ここまで書いておいて今やっと今回の記事を全て読み終えたのですが、ゼロワンとタイガにも触れられてましたね。どうやら私も兵頭さんも考えていることはだいたい一緒で笑っちゃいましたwww
>肉食、悪だってよ
話だけを聞いていると、劇場版仮面ライダーアマゾンズ最後ノ審判を思い出しました。
食料自給率が低下し、それによって肉不足が深刻化したことでアマゾンの子供達の肉を食肉に利用しようとする人間のエゴイズムを本作はダイレクトに描き切りました。終盤で傷付き倒れた主人公の体力を回復させるためにアマゾンの少女が自ら身体を差し出し、主人公がそれを食らうという衝撃的な展開が当時ライダーオタクの間で話題となり、賛否が分かれたのは記憶に新しいですよね。
個人的には食べるという行為自体が他の命を犠牲にすることであり、セックスもまた誰かの肉体を犠牲にする行為であると考えています。ですが、食べなければ生きていけないし、セックスしなければ命を繋いでいくことは出来ません。
おそらく『BEASTARS』の作者は仮面ライダーアマゾンズのように人間の欲望を直接断罪すると生々しくなるため、敢えて動物を用いることで良い感じに風刺しようとしたら、よく分からない変な作品になっていたという現状に気づいていないのでしょうwww
やはり、この人は少女漫画やレディコミの世界で活躍すべき漫画家さんであったというオチでよろしいですよね。女性が描く少女漫画は最高なんだから、変に少年誌で描く必要性はないということを『BEASTARS』の作者は教えてくださいました。
女の子らしさを否定する女の子が成長していく様を描く『さよならミニスカート』では思春期特有の性の揺らぎのようなものが描かれ、大変興奮……いや、興味深い内容となっているので、是非こちらの方もご覧ください。正直、メガネ男子に対する歪んだ愛着を持つ永野のりこさんの作品よりは楽しめると思いますよ(震え声)
そろそろ用事があるので、このくらいでお開きにさせていただきますが、次回も楽しみにしております(^^)
それでは、ヒーリングッバイ♡