こんばんは。久しぶりにコメントさせて頂きます。

なんというか読む限り、海燕氏は男性差別をなんとか矮小化したいという情念に駆られているように見受けられます。
たしかにドクター差別氏の主張（というかパフォーマンス）は兵頭様の動画も見せてもらいましたが感心できるものではないと思います。レディースデーのような民間の女性優遇サービスが男性差別か、というのも確かに差別としてもわりとどうでもいい、些細な事だと自分も思います。
しかし男性差別というのは明らかに女性専用車両やレディースデーだけではない。

＞　男性が富を独占しているはずなのに、ホームレスになるのは男性ばかりであるという事実は？
　男性が女性に比べ常により危険な状況に置かれ、事件に巻き込まれる率、病死する率、自殺する率が圧倒的に高いという事実は？
　ある意味、フェミニズムはそうした「男性に強いられている生命の危機」というものを「最初からないこと」として目を伏せることで成り立っているガクモンです。

とおっしゃるように、生命に関わる重大な男性差別というのが厳に存在している（兵頭様は男性差別という言い方はお好きでないかもしれませんが、ここはまあ言葉の利便性を重視して使っちゃいます）。ＤＶ冤罪や痴漢冤罪、そして男性ＤＶ被害の軽視や離婚後の男性の親権剥奪なんかも同じく重大な差別のはずです。
これらの本当に深刻な、「男性が怒って当然」の差別について、海燕氏が考慮しているようにはまったく思えない。
ま、それは記事中で兵頭様も言うようにドクター差別氏をはじめ「男性差別論壇」の方々がこういう深刻な差別をなぜかほとんど批判しないで、もっぱらレディースデーみたいなトリビア的な事例ばっかり槍玉に上げているのも悪いんですが。
どうも海燕氏の言動からは、「男性は支配する側、差別する側であるに決まっている。そうでなければ困るんだ。差別されてるはずがないんだ」というフェミ的妄想が透けて見えます。そのフェミのご都合主義に合わせた妄想こそ、男性差別を隠蔽しさらに深刻化させる元凶の一つなんですが、彼には自分が差別に荷担しているという自覚があるんでしょうか？
取り留めもない長文すいません。最後に
＞もはや手遅れかも知れませんが、「男性差別論者」がすべきことはこうした事態を一度抽象化、概念化してみる努力でした。
これがやっぱり大事なんでしょうかね。私はドクター差別氏のような「草の根の反差別運動」というのも、もう少し穏健なデモとかなら支持したいんですが、デモみたいな「左翼的戦術」も兵頭様がおっしゃるように陳腐化が著しいですしね（脱原発運動も理論はガタガタ、政治的成果もゼロとお粗末な代物でした）。結局、遠回りに見えても自らの思想を理論化する事、男性差別の実態というものを男性自身が知る事を今は目指すべきなんでしょうかね。