――今日未明、男子高校生に性的暴行を加えたとして〇〇県〇〇市に住むラノベ作家の顔面核爆弾容疑者と他4人が現行犯逮捕されました。調べに対し、顔面核爆弾容疑者は『リア充爆発しろ』などと訳のわからないことを供述しており、容疑者の部屋からは大量の美少女漫画や美少女フィギュアが押収されたとのことです。警察側は『フィギュア萌え族』による犯行ではないかとして捜査を進めていく方針です。 こんなニュースがテレビで流れる少し前、俺の家にスーツを着た男3人が押しかけてきた。 「警察だ! 強姦罪の容疑で家宅捜索に来た! これはお前だな?」 そう言うとカラーの写真を見せられる。Tを楽しそうに犯している俺の姿だ。 「さあ〜、俺っち分かんな〜い。つか、令状あるわけ?」 俺が令状を確認しようとしたら警察の態度が硬化した。 「はあ〜? 今テメェに逮捕状が出てんだよッ!いいから家に入れろ!!!」 まったく警察ってヤツはどうしていつもこうケンカ腰なんだろーねぇ。こいつらヤーさんと大差ねえ〜だろwww 「どけッ! 邪魔だ!!! これより家宅捜査を開始する!!!!」 ずいぶんと強引な家宅捜査だなぁ。どうやら雑談も不可能なくらいコミュニケーションが完全に断絶している模様www ドヤドヤと俺を怒鳴り散らした爬虫類顔の刑事が最初に乗り込み、その後ろからマッチョな刑事が3人ほど入り込んでくる。 俺はTwitterに『家宅捜索されているなう』とツイートしようと思ったら、爬虫類顔の刑事が「おいッ、テメェ何勝手にスマホ触ってんだ!!!」とキレる。テメェ呼ばわりwww 「スマホ押収!!!」 そう言うと、俺のデビルマンのカバーケースがついたiphoneは刑事の手に持っていかれてしまった。 こんなやり取りをしている間に他の刑事たちは次々に家宅捜索を続ける。 「はい証拠の美少女フィギュア確保!!!」 「プリキュアのフィギュア確保!!!」 「プリパラのフィギュア確保!!!」 「アイカツのフィギュア確保!!!」 そんなにデカイ声で言わなくても分かるんじゃないかと思ったが、入ってきた刑事たちは全員『俺らDQNだからオタクいじめるために警察入りました』的なヤーさんタイプばかりで俺もヘタに抵抗出来ず、借りてきた猫の様におとなしくなっていた。ってゆーか、なんでフィギュアばっか確保されんだよwww どうやら俺自身に逮捕状が出ているせいか、『任意の聴取じゃなくて、強制的な捜索だから何かキモオタ暴れだしたら即座にブン殴っていいよ』的な雰囲気がピリピリ出ていた。 後から分かったことだが、ベランダから俺が逃げ出さないようにベランダの1階のあたりにも刑事が待機していたらしい。 刑事らは防犯カメラに写っていた俺の服装をもとに証拠の学生服を探しているようだ。 「ズボンはどこに隠したんだッ⁉︎」 爬虫類顔の刑事がまた俺を怒鳴り散らす。 俺がズボンを出すと「ここから署まで持ってくから紙袋用意しろ!!!」とまた怒鳴り散らす。 「はあ? ちょっ……俺逮捕されるんスか⁉︎」 そう聞くと「それはこれからのお前の態度次第だなぁ〜」と爬虫類顔の刑事は俺をからかうように嫌な笑みを浮かべて言った。 逮捕されるのか分からんし、先ほどスマホを取り上げられたため連絡も取れない上、何日留置所に入れられるかも分からないためおおよそのかかる日程を聞いたところ「知るかボケェッ!!!」と毎度ながらキレられる。「あ、そうそう。お前の仲間ももうパクられてんぜ」と付け足され、とりあえず兵頭さんたちの存在だけを心の拠り所にして俺は警察へ同行した。 ワゴン型のパトカーではない一般車両の中でガタイのいい刑事たちに囲まれたせいか、ついついドキドキしてしまうが俺は決してホモなどではない。 署につくと刑事課の上司らしき人物が俺たち一行を見て「もう戻ってきたのか、随分早かったなwww」と冗談めいた口調で話しかけてきた。どうやら長引くと思っていたらしい。 取調室に連れて行かれ爬虫類顔の刑事が取り調べをすることになったようだ。 「あの日テメェはT君を強姦した!!! 間違いないなッ⁉︎ はいか、いいえで答えろ!!! 早く認めた方が身のためだぞ!!!」 ここは否定すべきか認めるべきか。一瞬の間だがかなり逡巡した。だが、鮮明すぎるくらい写っていた自分の写真を思いだし、ここは認めたほうがいいのではないかと考え、あっさり白状した。 それを聞いた刑事は横にもう一人いた刑事の顔を見てうなずいた。 「よ〜し、容疑を認めたので今から逮捕に切り替えんぞぉ。○月○日13時40分強姦罪で現行犯逮捕する」 そう言うと爬虫類顔の刑事は手錠を俺にかけた。 容疑を認めるんじゃなかったと心底後悔しながら数秒前の自分に強烈なビンタを食らわしたい衝動に駆られるのだった。 取り調べの他に何か誓約書みたいなものまで書かされる。 その中で反社会的勢力、ヤクザ、関東連合、チャイニーズドラゴン等と関わりがないかという項目もあってあると書いたらどうなるんだろうかと思ったが、そういう知り合いはいないためいないという項目に丸をつけたら留置所にまで案内されることになった。 留置所は各警察署にあるもので大体地下にある。そのため階段で地下を降りていき鍵が何重にもかけられた扉の中に入ることにした。入る前に荷物全てを色々調べられ、その後に写真を撮られる。 その際、警官の1人に「顔の左横にいくつかのニキビあり」と確認のように言われ、「あ……俺のニキビって、そんな目立つんだ」と少しショックを受けた。 よく留置所や刑務所に入る前に尻の穴まで検査されるなんて言うが、この噂はあながち間違いではなく、俺の場合は一糸纏わぬ姿になって刺青がないか、傷跡がないかを調べられ、警官に包茎を笑われた。 着替えて、手錠付けて、腰縄付けてリードのようにして檻の中へ。檻と呼ぶにふさわしい、鉄格子の扉の部屋。 中に入るとそこはまさしく動物園のようであった……。 ――邪王炎殺黒龍破!!! 檻に入った瞬間に響き渡る、飛影の必殺技。邪王炎殺黒龍破と叫んでいたのは入って一番角にある房にいる人で暇なのか檻の中をウロウロとしていた。 シャブでもキメてんのかと思いつつ、周りの警察官は止めないのかと思いきや何も言わずに見ているだけであった。後ほど分かったが、邪王炎殺黒龍破と叫んでいる若い兄ちゃんは合法ドラッグが原因で捕まっていたそうだ。 まさにこの世の終わりと形容するに相応しい場所だ。 この手の漫画やアニメのワンシーンだと新しく入ってきた者に野次を飛ばすヤツがいたりするが、留置所は人の入れ替わりが激しいからか皆特に俺に興味を持たずゴロゴロしていた。 手錠で俺を連れてきた警官がここでの簡単なルールを説明する。 「ここが洗面所で朝と就寝前に歯磨きができる。房を出れるのはこちらが指示を出した時以外禁止だ。服は着るもの以外は原則ロッカーに入れる」 どうやら所持品の持ち込みは禁止のようだ。 周りは殺風景な光景で、檻以外はアルミの色をした洗面所くらいしか見当たらなかった。 「後これから君の呼び名は25番なので、25番と呼ばれたら返事をするように」 最初に俺の荷物検査をした警官がそう言った。 名前を呼んでくれないというのはどこか非現実で、ここでは俺の人権など存在しないことを悟った。 邪王炎殺黒龍破と叫んでいた兄ちゃんの2つ横の房まで連れて行かれ、「じゃあ入って」と短く言われる。そのまま入るとガチャりと金属音がして外から鍵を閉められた。収監されたわけである。 檻の中を見ると、なんとそこには兵頭さんが座っていた。兵頭さんは俺を見ると「待ってました!」と言わんばかりに目をキラキラさせて近いてきた。集団生活があまり得意でないのと急に逮捕されたことに対する不安が俺の中で一瞬にして消えていく。 すると留置所全体で音楽がいきなり鳴り始めた。 最初は分からなかったが、兵頭さんが言うには留置所では食事の時間の時は音楽を流すそうだ。取り調べの時間と手続きが長引きいつの間にか夕方になっていたのだ。 台車を持った警察?の人が弁当を持ってくる。 警官が檻の外の窓のような所からゴザみたいなものを入れると兵頭さんが器用にそれを広げて上に弁当を置いた。どうやらゴザの上でものを食べるらしい。 弁当はそこら辺のスーパーで安売りされてるような不味い弁当で中身も完全に冷めていた。 食べていると警察が「お茶か水どっちがいい?」とヤカンを持ってきた。何気なく俺がお茶を頼んだら、兵頭さんはカッコ良く「ハーフで!」と言って水とお茶を両方混ぜて入れてもらっていて次回以降俺も真似をして「ハーフで!」と言うようになった。 よくネットで刑務所の飯の画像を貼って、刑務所の飯はうまいみたいなスレがあったが少なくとも留置所に関しては全くそんなことはなかった。 食べ終わった後、よく見ると兵頭さんの周りには何冊か漫画(神聖モテモテ王国)が置いてあることに気づいた。どうやって持ち込んだのか聞くと、兵頭さんは「いや、借りたんだよ」と言い、二人で神聖モテモテ王国の話題で盛り上がった。すると、もう一人の入居者であるアウトローな雰囲気を醸し出したオッサンも話題に入ってきた。 このオッサンの名は小田 九郎(おた くろう)。 小田は「そもそもお前らなんで捕まったんだ?」とストレートに聞いてきた。 「いやー、学校で女子の水着を盗んだと疑われてリア充に殴られたから報復にその男を強姦したんスよね。で、犯してるところがカメラに映ってたみたいでそれで捕まりました。兵頭さんの方は俺の手伝いで一緒にパクられました」 「え? それでお前ら強姦したの認めちゃったの?」 「ええ、罪を隠蔽すると刑が重くなる気がしたので……」 「お前ら馬鹿だねー、強姦したことがバレても『心の病気』って言い張ればなんとかなったのに。そうすりゃ心神耗弱で罪が軽くなるか、あわよくば責任能力皆無で不起訴だったかもよ。刑法39条知らないの?」 小田はこの手のことに慣れていたからか馬鹿なヤツがいるもんだという口ぶりだった。コイツなかなかのワルのようだ。 「ですが、態度次第では帰してもらえると言われたものですから……」 「そんなの警察の嘘に決まってるでしょうがwww キ〇〇イのフリすれば即釈放で処置入院だぜwww」 爬虫類顔をした刑事の顔を思い出す。あの時、あっさり認めたら早く帰れると判断したのは失敗だったようだ……。 「犯罪者に君たちのような真面目で大人しいオタク君が多い理由は『罪をあっさり認めちゃうから』なんだよね。刑事に凄まれただけで「あ、はい! ぼくチンがやりましたぁぁッ!」って泣きべそかいちゃうからwww DQNの場合は犯罪起こしても証拠がなければ容疑を否認するし、証拠が見つかったらキ〇〇イのフリするからアイツら絶対捕まらないwww 最近は警察側も面倒くさいから取り調べも捜査もそんなに長くやらないし、DQNをしょっぴくより気弱そうなオタクをターゲットにした方が検挙率も上がってノルマも達成できるから楽なんだよ。今の警察はオタクがいるから仕事があるようなもんさ」 やはりアウトローな社会の人間だからか警察のことを知り尽くしているようだ。そういえば児童ポルノ法案も警察側が楽に検挙数を水増しするために作った悪法だったという話を山田太郎がしてたなぁ。 ――刑期を終えて数年後 「きゃあああーーーーッ‼︎‼︎」 「いや、いやあああッ‼︎‼︎」 Kちゃんの弟と妹たちを俺たちは次々と蹂躙していく。 JCの妹の尻だけを剥き出しにし、背後から責め抜いている兵頭さん。二人がかりで押さえつけて口とアナルを同時に貫いている朱緋真ちゃんぺろぺろ用botと白饅頭。すぐには貫かず、可愛らしいJSの妹を泣きよがらせることに執着する黒屋ぶるー。 「今度こそ大丈夫です。アナルファックはアナルが傷つくと暴行、しっかりほぐしてやった場合は強制猥褻にしかなりませんのでwww」 俺はそう言うと、Kちゃんの弟にスク水を着せて可愛いらしい股間の膨らみを摩る。 兵頭さんたちがいたから俺はKちゃんに復讐できたんだ。今、俺は青春を謳歌してるんだと思う。決して満たされることはなかった青春を。 俺たちのレイプツアーはまだまだ始まったばかりだ!!! 長々と失礼しましたwww
フォロー
兵頭新児の女災対策的随想
(ID:63064431)
――今日未明、男子高校生に性的暴行を加えたとして〇〇県〇〇市に住むラノベ作家の顔面核爆弾容疑者と他4人が現行犯逮捕されました。調べに対し、顔面核爆弾容疑者は『リア充爆発しろ』などと訳のわからないことを供述しており、容疑者の部屋からは大量の美少女漫画や美少女フィギュアが押収されたとのことです。警察側は『フィギュア萌え族』による犯行ではないかとして捜査を進めていく方針です。
こんなニュースがテレビで流れる少し前、俺の家にスーツを着た男3人が押しかけてきた。
「警察だ! 強姦罪の容疑で家宅捜索に来た! これはお前だな?」
そう言うとカラーの写真を見せられる。Tを楽しそうに犯している俺の姿だ。
「さあ〜、俺っち分かんな〜い。つか、令状あるわけ?」
俺が令状を確認しようとしたら警察の態度が硬化した。
「はあ〜? 今テメェに逮捕状が出てんだよッ!いいから家に入れろ!!!」
まったく警察ってヤツはどうしていつもこうケンカ腰なんだろーねぇ。こいつらヤーさんと大差ねえ〜だろwww
「どけッ! 邪魔だ!!! これより家宅捜査を開始する!!!!」
ずいぶんと強引な家宅捜査だなぁ。どうやら雑談も不可能なくらいコミュニケーションが完全に断絶している模様www
ドヤドヤと俺を怒鳴り散らした爬虫類顔の刑事が最初に乗り込み、その後ろからマッチョな刑事が3人ほど入り込んでくる。
俺はTwitterに『家宅捜索されているなう』とツイートしようと思ったら、爬虫類顔の刑事が「おいッ、テメェ何勝手にスマホ触ってんだ!!!」とキレる。テメェ呼ばわりwww
「スマホ押収!!!」
そう言うと、俺のデビルマンのカバーケースがついたiphoneは刑事の手に持っていかれてしまった。
こんなやり取りをしている間に他の刑事たちは次々に家宅捜索を続ける。
「はい証拠の美少女フィギュア確保!!!」
「プリキュアのフィギュア確保!!!」
「プリパラのフィギュア確保!!!」
「アイカツのフィギュア確保!!!」
そんなにデカイ声で言わなくても分かるんじゃないかと思ったが、入ってきた刑事たちは全員『俺らDQNだからオタクいじめるために警察入りました』的なヤーさんタイプばかりで俺もヘタに抵抗出来ず、借りてきた猫の様におとなしくなっていた。ってゆーか、なんでフィギュアばっか確保されんだよwww
どうやら俺自身に逮捕状が出ているせいか、『任意の聴取じゃなくて、強制的な捜索だから何かキモオタ暴れだしたら即座にブン殴っていいよ』的な雰囲気がピリピリ出ていた。
後から分かったことだが、ベランダから俺が逃げ出さないようにベランダの1階のあたりにも刑事が待機していたらしい。
刑事らは防犯カメラに写っていた俺の服装をもとに証拠の学生服を探しているようだ。
「ズボンはどこに隠したんだッ⁉︎」
爬虫類顔の刑事がまた俺を怒鳴り散らす。
俺がズボンを出すと「ここから署まで持ってくから紙袋用意しろ!!!」とまた怒鳴り散らす。
「はあ? ちょっ……俺逮捕されるんスか⁉︎」
そう聞くと「それはこれからのお前の態度次第だなぁ〜」と爬虫類顔の刑事は俺をからかうように嫌な笑みを浮かべて言った。
逮捕されるのか分からんし、先ほどスマホを取り上げられたため連絡も取れない上、何日留置所に入れられるかも分からないためおおよそのかかる日程を聞いたところ「知るかボケェッ!!!」と毎度ながらキレられる。「あ、そうそう。お前の仲間ももうパクられてんぜ」と付け足され、とりあえず兵頭さんたちの存在だけを心の拠り所にして俺は警察へ同行した。
ワゴン型のパトカーではない一般車両の中でガタイのいい刑事たちに囲まれたせいか、ついついドキドキしてしまうが俺は決してホモなどではない。
署につくと刑事課の上司らしき人物が俺たち一行を見て「もう戻ってきたのか、随分早かったなwww」と冗談めいた口調で話しかけてきた。どうやら長引くと思っていたらしい。
取調室に連れて行かれ爬虫類顔の刑事が取り調べをすることになったようだ。
「あの日テメェはT君を強姦した!!! 間違いないなッ⁉︎ はいか、いいえで答えろ!!! 早く認めた方が身のためだぞ!!!」
ここは否定すべきか認めるべきか。一瞬の間だがかなり逡巡した。だが、鮮明すぎるくらい写っていた自分の写真を思いだし、ここは認めたほうがいいのではないかと考え、あっさり白状した。
それを聞いた刑事は横にもう一人いた刑事の顔を見てうなずいた。
「よ〜し、容疑を認めたので今から逮捕に切り替えんぞぉ。○月○日13時40分強姦罪で現行犯逮捕する」
そう言うと爬虫類顔の刑事は手錠を俺にかけた。
容疑を認めるんじゃなかったと心底後悔しながら数秒前の自分に強烈なビンタを食らわしたい衝動に駆られるのだった。
取り調べの他に何か誓約書みたいなものまで書かされる。
その中で反社会的勢力、ヤクザ、関東連合、チャイニーズドラゴン等と関わりがないかという項目もあってあると書いたらどうなるんだろうかと思ったが、そういう知り合いはいないためいないという項目に丸をつけたら留置所にまで案内されることになった。
留置所は各警察署にあるもので大体地下にある。そのため階段で地下を降りていき鍵が何重にもかけられた扉の中に入ることにした。入る前に荷物全てを色々調べられ、その後に写真を撮られる。
その際、警官の1人に「顔の左横にいくつかのニキビあり」と確認のように言われ、「あ……俺のニキビって、そんな目立つんだ」と少しショックを受けた。
よく留置所や刑務所に入る前に尻の穴まで検査されるなんて言うが、この噂はあながち間違いではなく、俺の場合は一糸纏わぬ姿になって刺青がないか、傷跡がないかを調べられ、警官に包茎を笑われた。
着替えて、手錠付けて、腰縄付けてリードのようにして檻の中へ。檻と呼ぶにふさわしい、鉄格子の扉の部屋。
中に入るとそこはまさしく動物園のようであった……。
――邪王炎殺黒龍破!!!
檻に入った瞬間に響き渡る、飛影の必殺技。邪王炎殺黒龍破と叫んでいたのは入って一番角にある房にいる人で暇なのか檻の中をウロウロとしていた。
シャブでもキメてんのかと思いつつ、周りの警察官は止めないのかと思いきや何も言わずに見ているだけであった。後ほど分かったが、邪王炎殺黒龍破と叫んでいる若い兄ちゃんは合法ドラッグが原因で捕まっていたそうだ。
まさにこの世の終わりと形容するに相応しい場所だ。
この手の漫画やアニメのワンシーンだと新しく入ってきた者に野次を飛ばすヤツがいたりするが、留置所は人の入れ替わりが激しいからか皆特に俺に興味を持たずゴロゴロしていた。
手錠で俺を連れてきた警官がここでの簡単なルールを説明する。
「ここが洗面所で朝と就寝前に歯磨きができる。房を出れるのはこちらが指示を出した時以外禁止だ。服は着るもの以外は原則ロッカーに入れる」
どうやら所持品の持ち込みは禁止のようだ。
周りは殺風景な光景で、檻以外はアルミの色をした洗面所くらいしか見当たらなかった。
「後これから君の呼び名は25番なので、25番と呼ばれたら返事をするように」
最初に俺の荷物検査をした警官がそう言った。
名前を呼んでくれないというのはどこか非現実で、ここでは俺の人権など存在しないことを悟った。
邪王炎殺黒龍破と叫んでいた兄ちゃんの2つ横の房まで連れて行かれ、「じゃあ入って」と短く言われる。そのまま入るとガチャりと金属音がして外から鍵を閉められた。収監されたわけである。
檻の中を見ると、なんとそこには兵頭さんが座っていた。兵頭さんは俺を見ると「待ってました!」と言わんばかりに目をキラキラさせて近いてきた。集団生活があまり得意でないのと急に逮捕されたことに対する不安が俺の中で一瞬にして消えていく。
すると留置所全体で音楽がいきなり鳴り始めた。
最初は分からなかったが、兵頭さんが言うには留置所では食事の時間の時は音楽を流すそうだ。取り調べの時間と手続きが長引きいつの間にか夕方になっていたのだ。
台車を持った警察?の人が弁当を持ってくる。
警官が檻の外の窓のような所からゴザみたいなものを入れると兵頭さんが器用にそれを広げて上に弁当を置いた。どうやらゴザの上でものを食べるらしい。
弁当はそこら辺のスーパーで安売りされてるような不味い弁当で中身も完全に冷めていた。
食べていると警察が「お茶か水どっちがいい?」とヤカンを持ってきた。何気なく俺がお茶を頼んだら、兵頭さんはカッコ良く「ハーフで!」と言って水とお茶を両方混ぜて入れてもらっていて次回以降俺も真似をして「ハーフで!」と言うようになった。
よくネットで刑務所の飯の画像を貼って、刑務所の飯はうまいみたいなスレがあったが少なくとも留置所に関しては全くそんなことはなかった。
食べ終わった後、よく見ると兵頭さんの周りには何冊か漫画(神聖モテモテ王国)が置いてあることに気づいた。どうやって持ち込んだのか聞くと、兵頭さんは「いや、借りたんだよ」と言い、二人で神聖モテモテ王国の話題で盛り上がった。すると、もう一人の入居者であるアウトローな雰囲気を醸し出したオッサンも話題に入ってきた。
このオッサンの名は小田 九郎(おた くろう)。
小田は「そもそもお前らなんで捕まったんだ?」とストレートに聞いてきた。
「いやー、学校で女子の水着を盗んだと疑われてリア充に殴られたから報復にその男を強姦したんスよね。で、犯してるところがカメラに映ってたみたいでそれで捕まりました。兵頭さんの方は俺の手伝いで一緒にパクられました」
「え? それでお前ら強姦したの認めちゃったの?」
「ええ、罪を隠蔽すると刑が重くなる気がしたので……」
「お前ら馬鹿だねー、強姦したことがバレても『心の病気』って言い張ればなんとかなったのに。そうすりゃ心神耗弱で罪が軽くなるか、あわよくば責任能力皆無で不起訴だったかもよ。刑法39条知らないの?」
小田はこの手のことに慣れていたからか馬鹿なヤツがいるもんだという口ぶりだった。コイツなかなかのワルのようだ。
「ですが、態度次第では帰してもらえると言われたものですから……」
「そんなの警察の嘘に決まってるでしょうがwww キ〇〇イのフリすれば即釈放で処置入院だぜwww」
爬虫類顔をした刑事の顔を思い出す。あの時、あっさり認めたら早く帰れると判断したのは失敗だったようだ……。
「犯罪者に君たちのような真面目で大人しいオタク君が多い理由は『罪をあっさり認めちゃうから』なんだよね。刑事に凄まれただけで「あ、はい! ぼくチンがやりましたぁぁッ!」って泣きべそかいちゃうからwww DQNの場合は犯罪起こしても証拠がなければ容疑を否認するし、証拠が見つかったらキ〇〇イのフリするからアイツら絶対捕まらないwww 最近は警察側も面倒くさいから取り調べも捜査もそんなに長くやらないし、DQNをしょっぴくより気弱そうなオタクをターゲットにした方が検挙率も上がってノルマも達成できるから楽なんだよ。今の警察はオタクがいるから仕事があるようなもんさ」
やはりアウトローな社会の人間だからか警察のことを知り尽くしているようだ。そういえば児童ポルノ法案も警察側が楽に検挙数を水増しするために作った悪法だったという話を山田太郎がしてたなぁ。
――刑期を終えて数年後
「きゃあああーーーーッ‼︎‼︎」
「いや、いやあああッ‼︎‼︎」
Kちゃんの弟と妹たちを俺たちは次々と蹂躙していく。
JCの妹の尻だけを剥き出しにし、背後から責め抜いている兵頭さん。二人がかりで押さえつけて口とアナルを同時に貫いている朱緋真ちゃんぺろぺろ用botと白饅頭。すぐには貫かず、可愛らしいJSの妹を泣きよがらせることに執着する黒屋ぶるー。
「今度こそ大丈夫です。アナルファックはアナルが傷つくと暴行、しっかりほぐしてやった場合は強制猥褻にしかなりませんのでwww」
俺はそう言うと、Kちゃんの弟にスク水を着せて可愛いらしい股間の膨らみを摩る。
兵頭さんたちがいたから俺はKちゃんに復讐できたんだ。今、俺は青春を謳歌してるんだと思う。決して満たされることはなかった青春を。
俺たちのレイプツアーはまだまだ始まったばかりだ!!!
長々と失礼しましたwww