GUY FAWKES のコメント

トランプ当選から2週間、また栃木・福島で震度5弱の地震と文字通り揺れておりますね。

>ぼくは怒シンジ(声:緒方恵美)。元・超高校級の不運。

遂に福音(エヴァンゲリオン)の領域に差し掛かりつつある訳ですね、それにしても今回のパロディも前回に増してわかりやすい代物に仕上がってますww

>シンジ「ラディカルフェミニズムという言葉の誤認については、多くを繰り返す余裕がないけど*1、大ざっぱに言えば、ジェンダーフリーを推進しようとする思想、と言っていいんです。つまりぼくが反ジェンダーフリー派である限り、ラディカルフェミニストであるはずはないし、ジェンダーフリー派はむしろ、ラディフェミとこそ親和性があると言わざるを得ないんですよ!

この点は反復して繰り返されるべきとは思いますね、「フェミニズム」とはラディカルやリベラルと前に付く形容詞が変遷しようともその本質は何も変わってはいないという事実はかつて私がそうだった様に「男性差別反対」を唱える存在も陥りやすい陥穽です。そこに「リベラルフェミニズムは表現の自由を保障している」とか「オタクを排外してはいない」とか見苦しい自己保身が入り込むからややこしいのですけども…

>シンジ「日本で専ら青年期の男子の『男性問題』ばかりが取り沙汰される理由、それは明白だ。要するに『男性問題』など、アカデミズム、ジャーナリズムはまともに相手にしていない。数少ない『男性問題』についての書は、彼らフェミニズムの使徒たちが『フェミニズムに逆らうな』『男性性を捨てよ』と若年男性に迫るだけのものだからだよ。
>シンジ「男性の窮状を男性の自己責任である、とする論調を男性の敵であるとするならば、多賀は明らかに男性の敵だよ。23p以降では、男性の経済状況が悪化しているのは女のせいではない、男性側の支配の構造に変化があったのだ(大意)としているけれど、そこに『女は男を養わない』傾向への視点はない。この種の男性学者にありがちな(男性の味方という看板を背負ったが故の困難からの)社会のシステムに全てをおっ被せるやり方だよ。田中俊之氏の本にもあったけれど*2、第2章の「男はつらい?」の節ではNHKの番組での幸福度調査で男性の方が幸福を感じていないという調査を持ち出し、それに対して『経済的に優位にあるのは男で云々』と延々言い訳が続く。社会的に権力を握っているのだから不幸でもガマンしろ、と言いたいとしか思えないよ。第2章以降も多賀は男がつらいのは優位でいようとするのが悪いのだとのロジックを垂れ流し続ける。47pでは男性の自殺者、過労死者の圧倒的な比率を上げながら、これは男性支配社会から女性支配社会に移行したからではないとし、更にはこれを男の方が女より所得が多いことと表裏一体だと言い募る」

田中・杉田両シショーからこちらの多賀シショーといい、この手の人々は上っ面では「男性の生きづらさを考えよう」と言いながら舌の根も乾かぬうちに平気でこの様な事を宣いますね。
結局、この人たちの根底にあるのは上野女史が仰った「男は過労死しようが自殺しようが一生安泰」という言葉と同じ、正に「自分達の仮説にすり合わせない男が悪いのだ」と手前勝手な理屈と予定調和が現実を優越すると正気で思っている。
これで小銭を稼いでいるのかと思うと本当に吐き気がします。
大体「男性優位だからこそ『男は生きづらい』」ってなんぞや、優位性があるなら自殺も過労死もせんわ!
口にするのもうんざりですが若手社会学者希望の星こと古市憲寿ハカセなんかも改めて語るまでもなく同類ですね。

>『ぼくたちがこんなにジェンフリ教育をガンバってるのに、生徒たちは相変わらず男は黒、女は赤を選ぶ』と苦渋に満ちた記述が続く。
>もっとも、フェミニズムによれば『セックスよりもジェンダーが先行する』はずなのに、その『ジェンダーに先行する、真の好み』というものがあるのだ、という多賀の前提が、ぼくには全く理解できないのだけれど。

これも先のトランプ当選やポリコレへの執着や多文化主義の失敗と合わせて考えると非常興味深いと思います。
「ジェンダー自由主義」に則ればランドセルの色から夫婦関係の在り方まで「こうあるべき」と強要されないが故に個々の男女が「勝手にやらせろ」と自由気ままに選択する事となる、つまりは「男&女だからってやりたくない」が通るのと同じ様に「男&女だからこそこうしたい」という自由もまた認めなければならない。
そりゃそうですわ、「自分らしさ」の中に所謂・保守的な性的役割分担の片鱗が重複したとしても、それもまた「自分らしさ」になるのだから、それが現実にならないから「生徒たちが性的役割分担をやめない!(プンスカピー)」と馬鹿丸出しを曝け出さずとか終わってますな。

>シンジ「もう一つ、補足しておこう。第6章では男女共学について延々と語られる。その中の「弱者支援としての別学」という節では、男性性に欠ける、いわゆる落ち零れの生徒たちへの指導が紹介されているんだ。彼らは一般的には女性的とされる職のスキルを学んでいる存在なのだけれども、そんな彼らに対し、『男なんだからしっかりしろ』といった男性性をくすぐる、男としてのプライドを尊重する指導が行われることもあるという」

確かにここにバランス感覚の片鱗を見出す事はできるでしょうね、しかし失礼ながら申し上げると前述した多賀シショーご自身の言説を踏まえると笑い話にもならない片手落ちとダブルバインドへの無理解を表してるとしか思えませんが。

やはり兵頭さんに改めて申し上げるまでもなく確信するのですが、昨今ブレグジットやトランプ当選によってグローバリズムの欺瞞と同時に炙り出されたのは、「多様性を認めよう、弱者やマイノリティを保護しよう」男性学の旗手と持ち上げられたりリベラルを自称自認する存在こそが誰よりも木を見て森を見ずな排外主義と脱成長を掲げてご馳走を平らげるネオリベ的な弱者蔑視の持ち主だったという厳然たる事実ですね。

>それとは異なる実際の弱者男性の声は、表には出ず、ネットで見られるのみだ。多賀が兵頭新児の著作を否定的に採り挙げているけれど(15p)、逆に言えば彼の著作が、弱者男性の声が出版物として世に出た、数少ない例外だからだよ」

しっかりと釘を刺しつつ赤字を用いて宣伝乙な隙を生じぬ二段構え、死ぬほど好きですww
あ、そういえば今朝コンビニで立ち読みしたのですが「日本会議の研究」で一世風靡した菅野完シショーが「安倍政権の女性蔑視」とヘイトぶちかましてましたよwwなんでも「女性活躍推進」を謳う癖に女性閣僚が少ないとかゴネてらっしゃってます。まぁ私も日本会議自体は好きじゃないのですがねーww
来年初春には解散総選挙があるとみられてますが、この調子だと民進党さんはまた勝てないでしょうね、蓮舫さんはすっかり日本版ヒラリーを自称されておりますからww

No.1 97ヶ月前

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兵頭新児の女災対策的随想

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