皆さん、今回が今年最後のメルマガです。百田尚樹チャンネルにご登録していただいた皆さん、半年間、本当にありがとうございました。また日邦レンタカー運営の時からお付き合いくださっている皆さんも、本当にありがとうございました。
来年もブロマガ、動画ともに頑張っていきますので、何卒よろしくお願いいたします。
日本は今、本当に激動の時代に突入したと思います。この二、三年の舵取りを誤ると、取り返しのつかない事態に陥ります。いや、大袈裟ではなく二〇一六年は日本にとって「正念場」の年になるかと思います。
二〇一六年は私も六十歳を迎えます。還暦です。
もうあまり人生の時間が残っていません。その残された時間に、日本のために何ができるかを真剣に考えています。といっても平凡な男である私には、たいしたことはできません。でも、日本という国に育ててもらった恩返しを、少しでもして死にたいなと思っています。私が死んだ後も、この素晴らしい国で、多くのこどもたちが笑顔でいられるような国であることを願っています。
『カエルの楽園』は、いよいよ最終章に突入です。
今回は年内最後ということで、出血大サービス、一挙三十六枚(原稿用紙換算)の大増ページです!
年末年始にゆっくり読んでいただけたらと思います。
最終章からは物語が恐ろしい形で展開していきます。書いていて辛い、と思うことが何度もありました。でも、この小説は、一種の使命感のようなものに突き動かされて書いています。
二〇一六年は、私が小説家になって十年目の節目の年です。その年に、こういう作品を書くことができたのは、何かの縁のようなものを感じます。
『カエルの楽園』が読者の皆さんの心にどんな形で届くのかはわかりません。でも、この作品は私が心血を注いで書いた作品です。最後まで真剣に書ききります。
なお、来年のメルマガは一月八日からスタートします。ニコ生の動画は十一日(21時)からスタートします。
それでは皆さん、よいお年を!
来年もよろしく!
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『カエルの楽園』第三章
1
翌日、からりと晴れた空の下、元老会議の小島で、ガルディアンは集まったツチガエルたちに言いました。
「昨日、スチームボートに会って、提案された協定は受け入れられないと伝えた。スチームボートは意外そうだったが、お前たちがそう決めたなら、しかたがないと答えた」
カエルたちは歓声を上げました。
「この際だから皆さんにあらためて言っておく」ガルディアンは言いました。「三戒はかつてスチームボートが作ったという誤った考えが一部にあるようだが、それは違う。スチームボートはあくまでも三戒を提案しただけで、それを国の戒めとしたのはナパージュのカエルである。したがって三戒は我らのものである」
(ID:2703215)
気の重くなる展開かと思っていると、ほのかに光が・・・?