百田尚樹のテレビでは伝えられない話

ブロマガ配信小説『カエルの楽園』第九回

2015/11/27 13:30 投稿

コメント:6

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『カエルの楽園』第二章

      4

 翌日、またもや平和な空気を切り裂くような悲鳴が轟きました。
 それは昨日と同じ南の崖から聞こえてきました。たくさんのカエルたちが南の崖に向かうと、崖のふちに一匹のウシガエルが仁王立ちしているのを目にしました。
 ツチガエルたちは間近に見る巨大で醜悪なウシガエルの姿に悲鳴を上げ、後ずさりました。ソクラテスもまた、その恐ろしい姿にふるえあがりました。
 ウシガエルは無表情のままツチガエルたちをなめるように見つめています。
 南の崖のふちにウシガエルが立っているという信じられない光景を目の前にして、ツチガエルたちはどうしていいかわからないようです。その中にはデイブレイクもいましたが、彼もただ全身をガタガタとふるわせているだけでした。
 ウシガエルもツチガエルも動かないまま、恐ろしい緊張に満ちた時間だけが刻々と過ぎていきました。ウシガエルの吐く臭い息がツチガエルたちにも匂ってきます。
 そのとき、「ハンニバルが来たぞ!」と言う声が聞こえました。
 

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コメント

とうとう現れましたね、ウシガエル軍団
そして、そのことに対するナパージュの対応を容易にイメージ出来てしまうのは、ある種異常なんでしょうかね…??

先日ツイートされてましたが、確かに伝説的な傑作になる予感がしますね(^ ^)

また来週を楽しみにさせて頂きます♪
ムンバイの車窓から♪

No.4 108ヶ月前

なかなかもどかしい展開に・・・
まだ、掲載されていないにも関わらず、数回分先まで読みたくなるという。
例えて言うなら、えびせんのような小説ですね。

No.5 108ヶ月前

スチームボートとハンニバル兄弟の力が落ちるのを偵察しに来てるのがわからないのか!
デイブレイクよ!せっせとガマガエル軍団のお気に召すように動いてるとしか見えません!
スチームボートの力もかなり落ちてるみたいだし、ハンニバルの立場もよくないし
ナパージュは凄くまずい状況になってきましたね><
もうガマガエル軍団が攻めてくるのも時間の問題だな・・・

No.6 108ヶ月前
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