●秋田県教育委員会は来春から県立の高校、中学等で使用する教科書の採択手続きを行なったというニュースがありましたが、よく読んでいると、驚くべきことが書かれていました。
なんと、教員らが絞り込んだ1社だけが書かれ、教育委員は実際に教科書を読まずに「信頼する」としてすべて追認したというのです。
教科書採択の権限は教育委員会にあると定められていますが、実際は何もしていないのです。というか、無審査なのです。
教育委員によると、
「すべての教科書を読んで理解するのは不可能」
「各委員が個々の教科書を見ているというと嘘になる。上がってきた案を信頼して決を採るしかない」
ということですが、まるで開き直っているとしか思えない発言です。
これでは教員らが自由に教科書を選べます。仮に日教組が強い県だと、彼らの意向に沿った教科書が無審査で選ばれることになります。
もっとも教育委員会が偏向していたら意味がないのですが、そのこととは別に、教育委員会が教科書採択に関して教員に丸投げ状態はどう考えてもおかしいでしょう。これでは何のための教育委員会かわかりません。
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教師は、教科書を教えるか、教科書で教えるかの2タイプ。神戸市の社会科は東京書籍ですが、私の授業内容は育鵬社の教科書に近い。授業は教師のやり方次第でどうにでもなります。逆に言えば、育鵬社の教科書を採択しても、授業内容はどうなのかということになります。