●わが国は「食」に関する安心度が世界の中でも極めて高いほうですが、そんな日本でも食品偽装問題が発生することはあります。しかし、今回のニュースはいつものそれとは少し様子が違ったものでした。
京都市内の食肉卸会社が近江牛を京都産和牛と偽って、10キロの牛肉を大津市内のホテルに納入していたのです。近江牛といえば大概の人が知っているブランド牛ですが、京都産和牛は和牛とはいえ、まあ普通の牛肉です。食品偽装といえば安い商品を高級と偽って、その差額を利益とするために企てることが常ですが、今回はまったく逆のものでした。