岩崎夏海(著者) のコメント

岩崎夏海 岩崎夏海
(著者)

>>4
物事を判断するのに「好きか好きじゃないか」だけだと、例えばオウム真理教を好きな人は、教団の教えを無批判に受け入れてしまうことになります。そして実際に、そういう人が殺人を犯してしまった。その一方、オウム真理教を好きじゃない人は、「殺人はいけない」と容易に気づいた。だからみんな、「好きじゃない方がいい」と考えるようになったのです。
しかし、オウム真理教を好きでいながら、殺人はいけないと気づいた人たちもいると思います。こういう人は、オウム真理教を嫌いな人より「殺人はいけない」と判断するのが難しかったと思います。だから、そこでオウム真理教を嫌いな人以上に審美眼が鍛えられた――ということはあったのかと思います。

No.5 147ヶ月前

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