格安ツアーバスの事故が起きた原因は、小泉内閣時代の規制緩和でバス事業への参入が容易になった結果、過当競争が起きて価格が下落し、その分従業員の給料も下がって運転手の質を担保できなくなったのが一つとされている。格安ツアーのバス会社は、運転手が過酷な条件で働かざるをえない文字通りのブラック企業だ。そういう場合、普通なら過労で本人が死ぬだけだが、バスの場合は乗客をも巻き込んで大惨事につながってしまう。
こういう事故が起きると、テレビのコメンテーターは安易に「行き過ぎた規制緩和は良くない」などと口にするわけだが、彼らが見落としているのはバスの運賃が安くなったことによってどれだけの人が恩恵を被ったかということである。どれだけお金がない人の移動が楽になったか。ぼくが若い頃は、遠出というのはほとんど電車しか選択肢がなかったのでとてもお金がかかった。しかし今の若い人は、日本全国どこへでもバスで行ける。バスは
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