論調がめちゃくちゃな事が残念に思えてなりません。

『例えば、奥田愛基さんがそうだ。彼は、自分や自分の家族が暴力にあったら、暴力による抵抗を辞さないかまえだ。だから警察に通報した。』
とありますが、警察に訴えること＝暴力というのは、見識のある人の意見とは思えません。警察は法律によって動きますし、犯人を検挙する際、必ずしも暴力的な手段に訴えるわけではありません。そして暴力に訴え出ない人、つまり話し合いで解決しようとしている人＝非暴力の人というのも飛躍です。暴力ではなく話し合いという手段を選んだだけでは非暴力の人、などとはとても言えません。無理やり対立の構図を作るための言葉遊びと捉えられると思います。

そして奥田愛基さん自身が色々な場で、SEALDｓは多様な考えを内包しているし、それでいいと思っている、と発言している事にも触れていません。調べていない訳では無いと思うので、故意に隠しているのでしょうか。この記事の最も重要な【対立する考えを内包しているから勢力が分裂し弱体化する】という主張と相対するところなのですから、無視して話をすることは出来ないと思います。

そして最後に、『その偉人のような強さを持つ人が、今の若い世代――つまりゆとり世代にいるとは、到底思えない。』という投げやりで、若い世代を批判する最低の締めくくりも残念に思います。私はSEALDsの主張には欠片も賛成できませんが、それでも若者なりに意思を持って活動している（彼らに活動資金を提供している黒幕の存在も指摘されていますが、ここではその話は置いておきます）相手に対しても、あまりにも不誠実ではないでしょうか。

有名人であり、発言力もある岩崎夏海さんの記事という事で少し批判をさせて頂きました。長々とで申し訳ありませんが、御一考願います。