教養論その4「言葉の怖さを知る方法」(2,031字)
前回、「次回は言葉の怖さを知る方法について書きたい」と書いた。しかし、あらためて考えてみると、これが存外に難しいことが分かった。
というのも、言葉の怖さを知る最大の方法は、「言葉を知る」ということだからだ。言葉は、知れば知るほど怖くなる。そして、言葉を知るためには何が必要かというと、それは「言葉の怖さを知る」ということになってくる。つまり「鶏が先か卵が先か」で、堂々巡りになってしまうのだ。
そこで今回は、「言葉をどう学べばいいか」ということについて、ちょっと別の角度から考えてみたい。
ところで、人はなぜ言葉を必要とするのか?
それは、言葉があると便利だからだ。言葉は、人間にとって「道具」である。使うといろいろと捗るから必要としている。
では、何が捗るのか?
それは「思考」である。人は、言葉があるとどんどん思考が深まっていく。言葉は思考の道具なのだ。
だから、「思考を深めたい」と考えている人
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