由希 のコメント

 須らく老人の話が面白くない訳ではないが
概ね言いたいことは判るし同意する。正直資料を見せたほうがいいだろう。
 米軍のガンカメラとかのフィルムなんて探せば沢山あるでしょう。そこには当然死体も映っている
本物の死体を見慣れない多くの日本人にとって多くの恐怖を植え付けること間違いなしだろうから。
また当時のラジオ、まあ大本営発表や戦後の関係者インタビュー等の方が”情報としての鮮度”が高い。
 逆に老人たちの体験談は戦争の一断片でしかない。個人で体験できる事なんてたかが知れている
しかも長い時間がたち、記憶は風化する。残っているのは印象深い事くらい。細かいことは抜け落ちている
これはリアルではない。我々戦後の者が求めているのはあくまでも「戦争の悲惨さ」であって
決して赤紙が来た、仲間が死んだ、あの時は個人がなかったとか抽象的である程度の教養があれば
誰にも分るようなことでは無く、誰が如何に死んでいった、あなたは赤紙が来てどうなった、個人が無いことが彼方に与えたことは?等の個人個人が持つ家宝のような情報である。
そういう情報を持つ方がもうどれほどいるか判らないが、少なくともそういう家宝で無ければ纏める意義はない
 美化された戦争体験が知りたいなら小説を読めばいい。
公文献は曲がりなりにも或る政府の正式な資料なのだから、それを蔑ろにしていい訳がないし、
歴史ってのは出来る限り、資料を淡々と在るがままに伝えなければならないものであって、
個人の感情を挟んでいいような軽いものではない。
 伝えるべきものは事実。喜怒哀楽は見る側が感じる情で、伝える側は中立を保たないといけない。
中立を保てないなら、中立で在ることが難しいほどの感情を持つのなら、その人は口伝をやめるべきだ

No.41 112ヶ月前

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