審美眼を養う方法は、簡単なようで難しい。難しいようで簡単である。
結論からいえば「美しい自然」を見ることである。そうすれば、自ずから審美眼は養える。
しかしながら、最近になって気づいたのは、美しい自然を見ても審美眼を養えない人がいる――ということだ。特に、まっとうな社会人に、そういう人が多い。
そこで今日は、「美しい自然を見ても審美眼を養えない人」とはどういう人なのか、考えてみたい。
自然を見て、美しいと感じる人は多い。それは、教えられなくても多くの人ができる。
しかしながら、そこには一つだけ罠がある。それは、多くの人が「自然だったら何でも美しい」と思い込んでいることだ。自然を必要以上に美しいと思い込もうとしている。
そういう気持ちがあると、逆に自然の純粋な美しさを味わうことができなくなる。目が曇って、その美をありのままに受け取れなくなる。
自然を正しく見るコツは、虚心坦懐になることだ。心
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