映画「ロボコップ」は、日本人のぼくでも分かるくらい「ベタ」な名前だ。日本語に訳せば「ロボット刑事」で、「ロボットもの」と「刑事もの」をかけ合わせただけの、非常に安易なドラマに思える。

あるいは逆に安易すぎて、「何かの洒落ではないか?」と思わせるところもあった。しかし、洒落なら洒落で逆に狙いすぎてあざとくなることもあり、いずれにしろ危険なにおいのするタイトルだった。「危険なにおい」とは、「つまらないのではないか」という予感だ。それで、びくびくしながら見にいった覚えがある。

なぜ「危険だ」と思いながらも見にいったかといえば、予告編などで見る映像に、ぐっと引かれるものがあったからだ。特に、ロボコップから見た景色であるところのブラウン管の走査線が入った映像に、何ともいえずドキドキとさせられた。ロボットの目から見た映像に、とても不思議な気持ちがさせられたのだ。

それで、「この映画は映像を見るだけでも価値が