個人的にももやっとしていたが、ぼくは、ぼく自身が「世間というフィルターを感知するアンテナ」たらんとしているので、その論でいうと、おそらく世間ももやっとしていたということになるだろう。
そして世間がもやっとしていたということは、それを形作っている多くの人々も、やっぱりもやっとした1年ではなかったかと想像する。
もやっとした原因の一つに、「日本の右傾化」というのがあるだろう。ぼくは、政治的には基本的にノンポリの立場を貫いているが、それでも、日本の右傾化が促進したことは大いに気がかりだ。
いわゆる世論というやつは、これはもうはっきりと右傾化していて、静かに、しかし確実にその勢力を増している。そのことを、少し、いや、かなり心配しているのである。
それに対して、左翼的な人々は抵抗を試みているが、ぼくは、そうした試みは全て失敗に終わるだろうと予想している。なぜかとい
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波が反転するまでと反転した後のことを考えて、右翼左翼という仮想世界とはまともに付き合わずに、統治や経済システムのような別の仮想世界の枠組みを利用して「バカに見られる」ようにふるまうということでしょうか。
(著者)
>>1
まさにその通りです。
ただ、「まともに付き合わず」というふうだとちょっとうえから目線で恨まれてしまうので、「そんな難しいことは分からない」という下から目線で、リスペクトの心でもってそこに近づかないようにするというのが、「バカに見られる」ということの極意かと思います。