「2013年」は「もやっ」とした1年だった。
個人的にももやっとしていたが、ぼくは、ぼく自身が「世間というフィルターを感知するアンテナ」たらんとしているので、その論でいうと、おそらく世間ももやっとしていたということになるだろう。
そして世間がもやっとしていたということは、それを形作っている多くの人々も、やっぱりもやっとした1年ではなかったかと想像する。

もやっとした原因の一つに、「日本の右傾化」というのがあるだろう。ぼくは、政治的には基本的にノンポリの立場を貫いているが、それでも、日本の右傾化が促進したことは大いに気がかりだ。
いわゆる世論というやつは、これはもうはっきりと右傾化していて、静かに、しかし確実にその勢力を増している。そのことを、少し、いや、かなり心配しているのである。

それに対して、左翼的な人々は抵抗を試みているが、ぼくは、そうした試みは全て失敗に終わるだろうと予想している。なぜかとい