岩崎夏海(著者) のコメント

岩崎夏海 岩崎夏海
(著者)

>>2
言葉は難しいので、一つ一つ説明しているとかえって伝わりにくくなるということがあります。
例えばぼくが私用している「捨てる」という言葉はそこに「得る」という意味も含有していますが、それはおそらく「人間という生きものはお互いに傷つけあうもの」というのを人間関係の前提としている人には、なかなか伝わらないと思うところがあるからです。

捨てるというのは後退ではなくむしろ前進です。束縛ではなく解放なのです。しかしながら、字義通りの「前進」でもなく、字義通りの「解放」でもない。それは「捨てる」という言葉でしか表し得ない「解放」であり「前進」で、受け取る側がこのニュアンスを腹に落としてもらうことでしかコミュニケーションは成り立ち得ないのです。

「喜捨」という言葉がありますが、なぜ「捨」の前に「喜」がつくのか、言いたいのはそういうことです。

No.5 144ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

ハックルベリーに会いに行く

ハックルベリーに会いに行く

月額
¥880  (税込)
このチャンネルの詳細