ハックルベリーに会いに行く

1994:その12(1,602字)

2024/04/18 06:00 投稿

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「恋愛」というのは、60年代には存在していたものの一般大衆からは遠い存在だった。映画の中だけで起こる憧れのようなものだった。
それが70年代になると、一般大衆にもゆっくりと広がり始める。ところが多くの人にとって不慣れだったため、上手くいかないケースが多く、四畳半フォーク的な悲しい結末に終わることが多かった。

80年代に、入ってその傾向に劇的な変化が見られる。それまでの暗さから、急に明るい存在になっていくのだ。理由はただ一つで、女性の地位向上である。恋愛において、女性が主導権を持ち始めるのだ。

なぜ主導権を持ち始めたかの理由ははっきりしていて、1980年くらいから恋愛適齢期における男女の数が逆転するのだ。それまでは女性が多かったのだが、この頃から男性が多くなる。

なぜ男性が増えたかというと、そもそも有史以来、男性は女性よりも5%多く生まれている。女性が100人生まれれば、男性は105人生まれ

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