庭について:その69(1,752字)
日本三名園はいずれも「大名庭園」である。大名庭園とは、その名の通り大名が造った庭園のことで、江戸時代には大名が庭園を造ることが流行っていたのだ。
庭園は、表向きは大名の保養や趣味、接待のための場所として作られた。そうして、大名自身が造り、周遊することを楽しんだり、家臣や藩民、お客さんに楽しんでもらったりした。
形式はいずれも池泉回遊式庭園である。つまり真ん中に池があり、その周りに道を配して、歩いて楽しむ。
そう考えると、大名庭園は江戸時代のテーマパークそのものである。そこを訪れることで、自然や芸術、あるいはお茶などのイベントや花見などのアトラクションを楽しむための空間だった。
だから、日本三名園が今も観光名所となっているのは、設立当初の目的に適っている。逆にいうと、300年前に作られたテーマパークが、今なお現役で人気を博しているのがすごい。いかに江戸時代の造園を含む文化全般が魅力的だったか
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コメント
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今回の記事は良かった。勉強になった。