日本庭園の神髄は、「放置」と「管理」の間にある。そのバランスを図ることだ。放置と管理の境界を、ぎりぎりまで突き詰めることである。
ただし、そのバランスは5:5ではない。ウェイトとしては8:2で管理の方に寄っている。ぎりぎりまで管理しつつ、残りの2割を手放して放置するのである。
日本庭園の代表といえば京都の神社仏閣群だ。その他に日本三名園というものもある。兼六園、後楽園、偕楽園である。さらに、大名由来、個人の資産家由来の名園も無数にある。歴史は、有に1000年以上を数える。
その中で、まずは広島県にある厳島神社について考えてみたい。厳島神社は、7世紀頃から存在するのだが12世紀に平清盛によって今の形に整備された。有名なのは、海の中に置かれた巨大な鳥居である。その鳥居と対比するように(あるいは従属するように)、湾の淵(砂浜の上)に社殿が配置されている。
厳島神社は、一般には「建築」として有名だ
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