ぼくは苦しい(1,550字)
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普段は連載について書くところだが、今日はちょっと別のことについて書きたい。「別のこと」というのは、新しい本についてだ。今度新しい本が出ることになった。タイトルを『ゲームの歴史』という。稲田豊史さんとの共著だ。全3巻で講談社から出る。
この本は面白い。そのことは間違いないのだが、しかし問題なのは、ぼくの心である。正直、「面白いからどうした」という気持ちがある。ぼく自身、最近頭が冴えきっているのだが、それに伴って心は不調になるばかりである。面白いということを極めた気持ちになってしまった。面白い本を書くことを極めてしまった。それで、なんとなく燃え尽き症候群的なものに陥っているのだ。
ぼくは今、著者としては絶好調だが、人間としては絶不調である。端から見ると良いことばかりのようだが、心は暗い。どこまでも暗い。しかし鬱病とは違う。鬱病は脳内のホルモンバランスが崩れることだが、ぼくのは脳には何の問題もな
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コメント
コメントを書く(ID:405596)
出版おめでとうございます。
3冊とも購入させて頂きました。
ゲーム業界に身を置いて20年ですが、恥ずかしながら
未だにゲームとは何かが完全に把握できてはおりません。
勉強させて頂きます。
(著者)
>>1
ありがとうございます。関係ないですが、今日の記事はなかなかいいですね。今読み返してみて、思わず自画自賛しました。