大学時代の京都研修旅行では、茶室にも行った。残念ながらどこの茶室かは全く覚えていないのだが、利休が作った茶室に行く予定だったのが、先方の都合で行けなくなり、他の茶室に行ったと記憶している。

ただ、そこへ行けて良かった。というのも、そこは庭が立派だったからだ。茶室の庭のことを「茶庭」という。また「露地」ともいう。

ぼくが行ったところではないが、ここで紹介されている露地は理想的なものだ。

「幻」の露地(茶庭) 其の壱

京都研修旅行に行ったとき、ぼくは茶室そのものにはそれほどの魅力を感じなかったが、しかし露地には強烈な魅力を感じた。たった一回で魅せられた。

魅力を感じた理由はいくつかあるが、まずは「飛び石」が面白いと思った。
「飛び石」とは、土に点々と石を埋めることで、そこを道とする意匠である。面白いことに、土に点々と石を埋めるだけで、そこに道ができるのだ。

これは「道とは何か?」という哲学的な