ご質問をいただいたのでお答えします。

『アンナ・カレーニナ』や『カラマーゾフの兄弟』はどう読めばいいか?

こうした重厚長大な作品は、その作中にところどころ「挫折ポイント」があり、どうにも眠くなってしまうか、それ以上読み進めることが耐えられなくなる。ぼく自身も、若い頃に「歴史的名作を教養として読まなければならない」という強迫観念から、何度かそれらに挑戦したものの、ことごとく跳ね返されたという苦い経験がある。

しかしながら、その問題はここ数年で一気に解決した。きっかけは、iPhoneでKindleの読み上げができるのを知ったときだ。これを知ったときの、ぼくの衝撃はなかった。これによって、ぼくの読書習慣が一気に変わった。

その頃、ぼくは減量していたので、一日2時間くらい散歩していた。散歩は、もちろん無音でしていても楽しいものだが、しかし何かを聞いていても楽しさが損なわれない。そこで、はじめは音楽